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夢を求めてガラガラポン

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歳末謝恩セールでコツコツ貯めた抽選券を握りしめて、人々がガラガラポンへやってきた。
豊浦町商工会では、毎年恒例で歳末セールのくじ券を発行している。そして本日は、その“清算日”くじ引き当日である。

豊浦町は、なにしろ広い。くじ引き会場も礼文華(れぶんげ)、大岸、豊浦の3か所で開催。町民はみんなA賞のゴールデンボールを夢描いてガラガラポンをする。A賞は千円札つかみどりである。
我々、商工会メンバーは言うなれば「ガラガラポンキャラバン隊」。行く先々で町民の夢と現実を回転させる係だ。

会場にはそのガラガラポンが3台鎮座し、その前に抽選券を握った町民が列をつくる。
最初は礼文華会場。漁師の街だが、ここには商工会会員に「山下機械」さんという漁業用機械を取り扱う会社がある。ここで師走に買い物するとどういうことになるか?

なにしろ機械は高い。平気で何十万円もする。
つまり、抽選券がべらぼうに貯まる。

結果どうなるか。
「800枚」
「こっちは500枚」
みたいな顔で、漁師がやって来る。

800回、ガラガラポンを回すのは簡単ではない。係の者も必死に回数を数える。目が回る。肩が凝る。心が折れる。
しかも、このガラガラポン、どうやら玉を出すにはコツがいる。うまく回さないと玉が出ない。玉が出ないと、もう一回回す。もう一回回す。回す。回す。ガラガラ・・ガラガラ・・・・

すると、800枚の抽選券で「1000回回す」ことになる。
回転だけが増える地獄のボーナスステージ。なんとしかも残念賞ばっかり・・・
白玉5玉で箱ティッシュ1箱だから・・わー・・もう箱ティッシュだけで60箱だ・・・

そこで救世主として投入されたのが、漁師のベトナム人実習生。
「いけ!実習生パワーだ!」
ところがこれまた大変なことになった。

回しても玉が、出ない。全然、出ない。
タイミングよく中で玉がハマって穴から外に出てこない。

係員は必死に声をかける。
「ゆっくり、ゆっくり!スローリー!スローリー!」
しかし本人はニコニコしながら回す。勢いよく回す。勢いよく回す。
玉は出てこない・・・。あれ?通じていないのか?いつ終わるのか?
ガラガラポンのガラガラだけが、空虚に響く。助けて〜。

ま、そんなこんなで、田舎ならではの正月明けイベントは破茶滅茶となったが、なぜか妙に楽しかった。こういうのが田舎の醍醐味かもしれないなあ・・・

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犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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