ちょっと温泉宿を見に行こうということで、以前から泊まりに行きたいと思っていた支笏湖温泉丸駒温泉旅館に行ってきた。大正時代から100年以上続いている旅館だ。
北海道民割というものが10月いっぱいまで使えてだいぶ安くなるからだ。

途中いろいろな動物が道路に出てくるので、注意しながら支笏湖畔をドライブする。
美笛から支笏湖北岸を抜ける道が閉鎖されているままので、洞爺湖方面からくると支笏湖をぐるっと反時計回りの遠回りとなる。
湖畔は日中なのに道脇には結構鹿くんたちを見かけるので注意注意・・・
こうして動物たちに気をつけてドライブをすると洞爺湖畔よりもワイルドな感じがする。
こんなドライブならばインバウンドたちもさぞかしワクワクするだろうな・・・

夕方に丸駒温泉旅館に到着すると早速チェックイン。夕食は5時半からということ。
丸駒という名前は、昔、運搬に使った馬が怪我をしたときにこの温泉で癒えたということかららしい。
ここは大正4年に佐々木初太郎という人が支笏湖畔に湯気が出ているという話を聞いて、当時の深い森に入って探し当て、旅館を始め、昔から多くの観光客、狩猟客、釣り客などで賑わった歴史がある。
創業以来同族経営で100年続いてきたが、コロナ禍の影響で負債を抱えて21年に民事再生となり、創業家は経営から退いた。その後総資本額191億円が注入されて現在に至っている。

興味深いのは、ここの旅館は重油を炊く自家発電で電気を賄っているということだ。
そのせいか、この時期になると他の温泉ホテルなどと比べて、館内は結構気温が低め。
部屋にはパネルヒーターがあったが、館内の冷暖房についてはかなり大きなコストになるだろうなと心配をしてしまい、我々もついつい気を遣って節電してしまう。

さて、腹が減ったので夕食だ。
夕食はグループごとに席に案内された個別食。
美味しい料理は結構なボリュームがあり、ちょっと食べ過ぎた。

夕食を済ませ、一息ついたら日が沈む頃に温泉に行ってみる。
温泉はかなり低温であるが、ゆっくりと入れるストレスのかからないお湯であった。
特に大浴場から外に出た露天風呂は支笏湖から樽前山をはじめとした山々の景色が素晴らしい。
(撮影禁止だったので画像は丸駒温泉旅館HPより引用)

しかし、ここで楽しみだったのは全国でも約20か所しかないといわれる、足元湧出湯の天然野湯である。その昔からずっとあるここの野湯は支笏湖の水面と同じ高さで水位も変わる。雨が少なめだった今年のこの時期は70cmくらいの水位であったが、120cmとかの高さにもなるらしい。
大浴場から廊下を歩いて40mほど行った外にあるわけだが、俺が行った時間はもう真っ暗で人っこひとりおらず、電灯だけ照らされた神秘的な空間であり、とてもエキサイトした。
ただ、ちょっと湯温が低すぎたこと、70cmの深さなのでプカプカと浮く感じで入ることからあまり長く入っておられず、10分もいないで大浴場に戻った。あの雰囲気の撮影ができずに残念!(お風呂を撮影できる時間帯は朝風呂の掃除タイムにあるとか)

朝食はバイキング。いろいろな種類があってこれも満足のいくものだった。
この朝食会場に来る人たちをみると、今の時期だからかインバンドが1-2割ほどか。洞爺湖温泉などと比べるとかなり国内客が多い温泉宿なのかもしれないと思ったのと、来ているインバンド客(東洋人、西洋人ともにいた)もとても日本に馴染んでいるおとなしい感じの人たちが多かった。
丸駒温泉をあとにして、支笏湖畔から登別温泉経由で壮瞥、洞爺湖のルート。
紅葉の時期なので素敵な景色を楽しむドライブとなった。


今回わかったことは、近場でも結構楽しめるということ。
新鮮な目線でよくみると、知っているようで意外と興味深いものを発見して感心するということだ。
そしてこんな素晴らしい環境を身近に、普段から住んでいるんだなと感謝したのである。
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あなたは自然豊かな羨ましいところに住んでいますねー。
温泉はしばらく入っていないなー。
我家の近くに豊洲市場の万葉倶楽部の温泉があるが、お湯は湯河原から運んで来ているようだ。
心の伊達市民第一号さん、こんにちは!
いやー、田舎人の特権はこういう環境と新鮮な旬の食べ物ですね。そう考えると歳をとって医療環境や文化・文明の刺激物を諦められるなら、自然豊かな地方で余生を過ごすという選択肢はありでしょう。もっとも札幌ではありますが、車で遊びに行ける距離にあるという点も恵まれています。豊浦町の周辺は穴場だと思います。
また温泉旅行記も楽しみにしていますよ。