年に1回健康診断をする。
これはカミさんに懇願されて
イヤイヤながらいくどうでもよいイベントである。
行く代わりに、それは最低限の検査にしてもらっている。
そのイベントがやってきたので、
先日イヤイヤながら行ってきた。
わざわざの2日間にわたっての検便を手にしてである。
体が老化するのはしょうがないこと。
どんどんと酸化していくのも最近よくわかるようになった。
昔はなかった理由のわからないどこかの痛みがそれなのだろう。
これに抗うというのは、所詮無理なこと。
だからこそ大事なことは、
これからもフツーに生きることである。
それで健康診断という機会を持つと、
もちろん何か早期に発見できる疾患があるかもしれない。
しかし、もう60をすぎた男である。
子育ても終わって仕事も概ね整理した。
そういう意味では、
僕のとって、何かの疾患を早期に発見できて
何かいいことがあろうか。
もしかして、早期に発見できたから
対処によってより長生きができるようになるかもしれない。
人はそれを「良いこと」と捉えるのである。
しかしどうだろう?
いずれ死ぬとわかっている中で、
本当に長生きするのはいいことなのだろうか?
もしかして生きながらえたがゆえに、
大変な目にあってしまうかもしれない。
例えば車で人を轢いてしまうかもしれない。
そうしたら交通刑務所行きになるかもしれない。
そうなったときに、
「あのとき健康診断に行かなければよかった」
という事態にならないことを
誰が約束してくれるのか?
そもそも
なんで人は死ぬことを忌み嫌うのであろうか?
誰もが永遠の命がないことを知っている。
この身体はいずれ土に還るだけの物質だ。
寿命というのがある限り、
我々はそれに抗えないとしたら、
何をジタバタすることがあろうか?
そういう意味では、
昔の人はすごかったと思う。
自決、特攻、死生観がちがったのだろうか?
いずれにせよ、覚悟があった。
いずれにせよ、
いつかは死ぬはずなのに、
いつ死ぬかわからないのも確か。
だから生きている以上は、死のことなど考えずに、
愉快に生きればいいとうことになるのだ。
単純にそれしかないと思う。
ちなみに、今回の検診の結果だが、
LDLコレステロールが高いのが目立った。
しかしそれも調べるとHDLコレステロールが高くて
中性脂肪が低ければ問題ないという。
そんなことよりも、
また身長が1mm縮んだことにショックを受けた。
健康診断は行くものではない・・・

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