ひょんなことから自分の先祖の片鱗を
生麦の郷土史にみつけた。
この本の中に、生麦の代々の名主であった家があり、
これ家が僕が以前、商社にいた頃にお世話になった
大好きな先輩と重なった。
というのも、彼は海運会社の御曹司で期限付きでその会社に
受け入れ出向していて、なんか先祖からの縁を強烈に感じたのだ。
彼の家は海運業、先祖が回漕業の僕は今はカヤッカーということで、
海がつなぐ縁ではないかと・・・
それで5年ぶりに先輩にメールして確かめると、
「残念ながらその関口じゃないね。」という回答があった。
確信していたのになー・・・・
しかし考えてみると、通常の家は先祖を遡っても、
せいぜい曽祖父がなにやっていたかをわかるくらいである。
そう考えると僕らの人生というものは実にはかないものだ。
どんなに自分で成功したりしても何代かあとには
ほぼその存在すらも忘れられる。
しかし、これからの時代は違う。
Facebookとかをやっていれば、いつか何代もあとの末裔が
先祖が昼飯に何を食っていたかまでもわかってしまうのだろう。
今や生きている痕跡は、インターネット上に残るという時代なのだ。
それでもきっと
自分の起源の一部を知りたいと思う衝動は
いつの時代も、なくならないのではないかと思う。
(おわり)

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