家の前の夜桜を撮影した。
毎年美しいと思ってはいた桜なのだが、
今年の開花は特に心待ちにしていた。
そして「今」しかないこの瞬間を切り抜きたいと思い、
夜中にわざわざ外に出て撮影したのだ。
そんな気分になるのは
何か心の中に変容があったからだろうか。
それは、
横浜にいる親父が今にも死を迎えようとしていたり、
ひとりしかいない弟が
闘病に入ったのを目にしているからだろうか。
ここまでの人生。
振り返れば本当にあっという間だった。
実にはかないものだ。
そんなふうに毎年1回しか来ない桜の開花を考えると
あと残り何回、このイベントを愛でることができるのだろうかと考えるようになる。
心の伊達市民の橋本さんがいつかのブログの中で
あと何回朝食を食べられるか数えていたが
ずっと年下の僕もいよいよその域に足を入れたということか。
花を開いてからたったの1週間で花を落とし、
葉を茂らせては落葉し、
冬の寒さにじっと耐えてから
また花開くの繰り返し。
桜の営みをみると
当たり前に普通に生きている自分の毎日を
改めて考えさせられる。
生きているのは
いつも今なのだ。
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