東京駅丸の内側の前にある、KITTEに【TAIWAN NOW】というイベントを見に行った。
ネットの説明では『日本と台湾の交流の歴史は長く、特に文化芸術ではアート、パフォーマンス、映画、音楽など、これまで数多くのすぐれたコラボレーション作品が生まれています。
「ともに花を咲かせよう」をコアコンセプトとし、芸術創作における深い綿密な対話と共作により、現実とフィクションの統合、リモート共演、創作アイディア等の共有などにより、来るべきポストコロナ時代にふさわしいプログラムを構築しています』とあった。

KITTEの「Taiwan NOW」の会場
台湾は私は50年以上も前に初めて訪問してから、ズーと縁がある。
今までに訪問した回数は10回以上はあるだろう。
親しくしていたLさんの葬儀にも行った。その息子さんの、日本での破産手続きも手伝った。
写真専門学校に留学して来た台湾人のカメラマンを、私の会社の寮に入れたこともあった。
今でも2人とも親しくしている。そんな関係があるので、「台湾」という言葉を聞くと、そのままに出来ない。

作品「Untitled Gathering」
KITTEの建物に入ると、広いアトリウムがある。
その中央に大きな舞台のようなものがあり、その周りを椅子が取り囲んでいるように見える。
この作品は「Untitled Gathering」いう題名で、日本語では「無題の集り」とでも言うのだろうか?
作者は台湾人のマイケル・リンとアトリエ・ワンのコラボ作品である。

誰でも作品に座ることが出来る
説明によると【無題とはプランが無いままに創作され、そのコンテンツがどのようなもんかを示さないことを意味する。このため、Untitled Gatheringでは、非公式で偶然の集りのような、さまざまなアイディアや即興のイベントが行われるかもしれない】
【社会の成り行きがそうであるように、いつまでたっても完成しないジグソーパズル】。確かに多くの人達が作品に腰掛けて話をしたり、パソコンで仕事をしたり、スマホでゲームをしている。

作品「Our Labyrinth」
作品に触ったり、座ったり出来るのはとても気に入った。
しばらく休み自撮り写真を撮ってから、2階の会場に行ってみた。
いつもは無料の博物館の入口を入った広い場所で、なにかやっているのが見えた。
近付いて行ったら、白装束の女性がなにかパフォーマンスをやっていた。

台湾語の作品名「如實曲徑」
床には黒い砂のようなものが蒔かれていて、大きな箒のようなものを持った女性が静かに舞っている。
踊るようでもあり、舞うようでもあり、太極拳のようでもある。
床の砂を箒を引きずって、模様のようでもあり、文字でもあるような形に描いて行く。
見ている人も一言も発しない、静かな時間が流れて行く空間がそこにあった。
ただそれだけなのに、見ていて飽きないから不思議だ。

上の階からパフォーマンスを見る
このパフォーマンスのタイトルは「Our Labyrinth」で、日本語にすれば「我々の迷宮」だろうか?
これも解説によると【ダンサーが籾の前に立ち、パフォーマンスを始める時、自分の内心世界と向かい合う。それは花が咲き、満開となり、枯れることを季節の中でゆったりとしたダンスと動きで体現している】
【この90分間のパフォーマンスは空間と同期しており、心の中に咲く花はダンサーが見ている人に捧げる贈り物でもあり、ひとつの祈りの姿を示している】。
『ウーン。アートとは、なんだか難解だなー』と感じた「Taiwan NOW」だった。

丸ビルでは、もうクリスマスツリーを飾っていた
(おまけの話)
私が中央区とその周辺で散策に行く時の最新の情報は、「中央区いいねっ!」というfacebookから得ることが多い。これは中央区在住、または勤務の人達が参加しているサイトで、食べ物、催し物などの情報をいち早く知らせてくれるのでとても便利である。
特に食べ物屋に付いては、新規開店や新しいメニューなどが写真付きで投稿されている。値段の高い店は殆ど登場しないで、誰でも行ける店の紹介が嬉しい。

「渋沢栄一展」の会場
11月のある日に「東京商工会議所初代会頭 渋沢栄一表敬訪問」という投稿があった。
そして説明には『逆境の時こそ、力を尽くす。その精神はコロナ環境で影響を受ける私達に、コロナ禍に立ち向かい、コロナと戦うパワーを拝受いたしました』
『折しも東商1F多目的スペースにて、NHK大河ドラマ「青天を衝け」展が開催されており、ドラマ内で使用されたセットの一部再現や衣装など「青天を衝け」をより楽しめるイベントが開催されていました』とあった。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公らしいが、私には誰だか分からない。
そこで私はKITTEで「Taiwan NOW」を見た後に、場所が近いということもあり早速行ってみた。
東商1階の会場はパネル、写真などが飾られているが、見に来る人も無く閑散としていた。
やはり人を呼ぶイベントは、なんでもいいから動きが無いと駄目らしい。
2024年から新しく発行される1万円札には渋沢栄一が登場するが、「これをもっと利用した方が良かった」と素人考えだが思ったのである。「Taiwan Now」を見た後だけに、その差が際立っていた。

放送で使われた「渋沢栄一」のテーブルと椅子
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