出掛ける時に、私は必ずカメラを持参する。
それもポケットに入る小さなコンパクト・カメラである。
「写真を撮ろう!」と思って出掛ける時は、NIKONの一眼レフカメラを持参する。
でもなんとなく出掛けた時の方が、結構面白い被写体に出会うことがある。

図書館近くの工事現場の囲いに貼られた中央区の各町のデザイン画
出掛けると、高齢者が多いのに気が付く。
杖を撞いている人、脳梗塞の後遺症からか足の運びが悪い人、ヨチヨチ歩きの人、車椅子の人など、気の毒な人が多い。
「自分はああはなりたくない。その前にアチラに逝きたい」と願って、毎日、歩いて足腰を鍛えているのである。女房だって私が歩けなくなったら、最初は親切に出来ても、長くなれば嫌気もさすだろう。

歌舞伎座の11月公演の立て看板
…というわけで、今日も私は出掛けて行く。
先ずは図書館に寄って本を返し、そこから「銀座のカメラ散歩」を始めた。
カメラを持っている時と、持っていない時は目に付く物に違いがある。
写真を撮ろうと思っていると、色々なものに目が行くのである。これを私は「捨て目」と言う。

まだ時間が早いのか、入館者は少ない(三越銀座店)
図書館の近くに「塩パン」の店がオープンすると噂で聞いたので、見に行った。
ところがまだ準備中で11月末のオープンのようで、「スタッフ募集」をしていた。
そこから晴海通りに向かうと、歌舞伎座の横に出る。
正面に廻ると、大きな看板で「10月興行」を知らせていた。

4丁目交差点近くの「中和抗体検査 銀座センター」
昭和通りを通り越して先に進むと、銀座4丁目交差点に出る。
右角の三越デパートの前は、コロナ前のように待ち合わせのオバサンでごった返していた。
そこから地下に入り三越の「現在の滞留人数」をチェックしてから、上に出て和光のショーウィンドーを見る。
今月の展示は「UNI2031」という「SEIKO タイムアクション」というものだそうだが、私にはなんだか良く分からなかった。

和光のショーウィンドーは11月は「UNI2031」
道路を渡り2軒ほど右に「中和抗体検査 銀座ステーション」という店がオープンしていた。
パンフレットをもらったら、11月3日から21日までの期間限定で、「ワクチン接種の効果がどのくらいか?」の検査を有料で行っていた。
私は「安ければやってみよう」と思ったが、料金が5500円と知り必要も無いので止めた。
銀座の1等地で、しかも期間限定で営業という意味が良く分からなかった。
なんだかこの日は「良く分からない」が多い日だ。

地下道にある「早川徳次郎氏」の銅像
また地下道に潜る。地下から数寄屋橋交差点角の、ソニーパークの催し物を見ようと思ったからだ。
途中で銅像が目に入った。いつもはそのまま通り過ぎるのだが、今回は立ち止まって「何者か?」を確認した。
するとこの人は「早川徳次郎」という名で、アジアで初めて地下鉄を作った人だと分った。
そのまま先に進んでソニーパークの場所に来たら、そこは壁で囲まれて工事中だった。
2024年5月の完成に向けて、建物のスクラップ&ビルドを行っていたのである。
いつも見ている銀座だが、常に進歩し刺激のある銀座だった。

数寄屋橋交差点から見る「TOKYU PLAZA」。左が工事中の「ソニーパーク」
(おまけの話)
有名外国ブランドの「エルメス」からメールが届いた。
「メールが届いた」からといって、私がエルメスの「お得意さま」のわけではない。
私はエルメスの文化活動の1つである映画鑑賞に申し込んで、毎月1回、銀座店10階で無料で古い映画を見ているのである。メール登録をしている人に、開催中のアートの案内をして来ただけのことである。

エルメス銀座店の壁は派手に装飾されている。
エルメスからは『日頃は銀座メゾンエルメス フォーラムにご来場いただきまして、誠にありがとう御座います。「Les Couleurs en Jeu ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展ファサード作品の模様替えを行いました!』という案内メールが届いたので、見に行った。

ジュリオ・ル・パルクの作品
1階入口で検温と手指の消毒を行い、エレべーターで9階に案内される。
黒服の制服の女性が会場のところどころに立っている。
この時間に見に来ていたのは、3人だけだった。階段を使って8階に降りて、そちらも見る。
模様替えをしたというが派手な虹模様の作品なので、どこが変ったのか私には良く分からなかった。
写真撮影がOKなので、作品のいくつかをカメラに収めて外に出た。
芸術を理解するのは難しい。

アートは凡人の私には評価が出来ない。
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