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小さな話(76)

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【大丸で原画展】
少し前のブログに書いたが、大丸で開催している「原画展」を、私の勘違いで日本橋三越に間違えて見に行ったことがあった。そこで別の日に改めて、東京駅大丸デパートに見に行った。大丸の11階催事場で開催されていたのは、「笹倉鉄平 原画展」だった。原画と版画で50点くらいの作品が展示されていた。

デパートで開催するのだから、入場無料で作品の販売が目的である。
私はアートは詳しくないので笹倉鉄平という作者を知らなかったが、作品は淡いパステル調で私は好きだった。売約済の赤札が下がっている絵も多いが、版画でも安くても20万円台、高いと150万円もした。気に入った絵もあったが、買う気はない。良い目の保養になった。今回のようなアートなら、私にも分かる。

笹倉鉄平「原画展」(大丸東京)

【ミッドタウン八重洲のYAESU BASE】
大丸デパートで「原画展」を見た後に、斜め向かい側にある「ミッドタウン八重洲」のランチに行った。昼時なのでどこもサラリーマンとOLで満席で入れない。
しばらく時間をおいてから食べようと思い、地下一階にある椅子に座れる場所を思い出して行ってみた。

そこはイベントスペースで「YAESU BASE」という名で、別名「ロボット・ステーション」でもある。デリバリーロボットが待機する場所らしいが、この時間は配達中で見掛けなかった。正面に大きな映像を映し出している画面があり、いつも自然の風景を流している。4脚あるテーブルの1つが運よく空いていたので、しばらくそこで休んだ。

【東京駅の紅葉】
ランチを終えてから、八重洲地下街から自由通路を通って丸の内側に出た。
八重洲地下街は観光客でごった返していた。
外国人観光客が多く、なにか東京土産を買おうとしているようだ。

丸の内側に出ると、広場は大勢の観光客で溢れていた。
疲れてベンチで休む人、東京駅を背景に記念撮影をする人達だ。
普段は気にしなかったが、広場の両サイドには2本ずつの紅葉している木が見えた。
「東京駅に秋は無いなー」と思っていたのが、「あった」のだった。

 「東京駅」丸の内側の紅葉

【手帳大賞】
昨年暮れに有楽町の三省堂で2025年の手帳を買った。
最近は忘れっぽくなっているので、必ず予定は手帳に書くようにしている。
だが書くことを忘れたり、出掛ける前に確認をすることを忘れるから困ったものだ。

買った高橋書店の手帳に「手帳大賞」の応募を書いた紙が挟んであった。
応募条件は次のようなものだった。『ふとした会話の中で相手が言ったひとことに「うまいこというなぁ」と感心し、思わず手帳にメモしたくなることはありませんか。そんな身近な人の名言をお送り下さい』だった。

私は暇人だから自信作を応募しておいたが、どんな名言だったか忘れた。
そして敢無く「落選」だった。

「手帳大賞」の発表のHP

【OKストアのコーヒー豆】
少し前からコーヒー豆を買う店を変えた。理由は店が遠くて面倒だからだ。
いつも通り掛かった時に買う店「OKストア」に変えたが、値段が驚くほど安い。
最近は世界的なコーヒー豆の不作で400グラムで889円に値上がりしたが、それでも以前の店の3分の1と安い。

そんな時に私の現役時代に、私の会社で働いてくれたベトナム人実習生のHさんからメールが届いた。『12月から日本で働くので、お土産は何がいいですか?』と聞いて来た。
ベトナムで欲しいものは無いのだが、コーヒー豆の世界的な産地でもあるので「コーヒー豆」を頼んだ。

しかも「イタチコーヒー」を指定した。これはベトナム発祥の世界で最も希少で贅沢なコーヒーである。このイタチコーヒーの話はHさんが買って来てくれた時に、ブログに載せるつもりだ。

 オーケー特選「マイルドブレンド」コーヒー豆

【東京タワーがブルーにライトアップ】
11月11日の夕方に外を見たら、東京タワーがいつものオレンジ色ではなくブルーだった。「なんだろう?」と思いネットで調べたら、1万円札にもなった渋沢栄一の命日だった。

東京商工会議所は初代会頭・渋沢栄一翁の命日に合わせ、東京タワーを渋沢栄一ゆかりの「藍玉(あいだま)」をモチーフとし藍色にライトアップしたのであった。特に関東大震災の際に復興の先頭に立って尽力した「逆境の時こそ、力を尽くす」という精神と行動に立ち返る契機とし、全ての方々への応援の気持ちを込めたそうだ。

渋沢栄一と藍玉の関係が分からず、またネットで調べてみた。すると「渋沢栄一が生まれた家でも藍を栽培し、染料となる藍玉を製造していた」ので、渋沢栄一の「ゆかりの藍玉」なのであった。

 「東京タワー」がブルーにライトアップ

(おまけの話)・・「HERMES LE FORRUM」
数寄屋橋交差点の「SONY PARK」の隣にある高級ブランドの「HERMES 」の8階と9階には、「HERMES LE FORRUM」というギャラリーがある。常にここではアート作品の展示を行っていて、無料で見学できる。

いまは「メタル展」という企画で、金属を使ったアート作品を展示している。
ギャラリーに行くには店には入らず、店の裏手のエレベーターに乗るので、私でも気兼ねなく行けるのが助かる。

旋盤で削った金属(メタル)群

「メタル展」に出展している作者は「榎 忠」、「遠藤 麻衣子」、「エロティ・ルスール」の3人で、作品に作者名が表示されていないので、どの作品が誰かが分からない。もしかしたら、3人の合作かもしれない。
私は気に入ったのは、鉄の棒を削り出して色々な形にして、それを大量に並べた作品である。

なんだかニューヨークの摩天楼をみているような気持になる。
この作品を気に入った最大の理由であるが、それは私が現役の時に機械製造業を行っていたので、その機械の部品が並んでいるように感じたからである。

   鉄粉を丸い磁石で取り込んだ作品

作品の中にはエレキギターを分解して、それを床に置いただけのものもあった。
でもこれを「アートだ!」と言われても、私には理解不能である。
木箱に鉄粉を大量に入れて、中心に丸い中空の磁石を置いた作品もある。
磁石に鉄粉がくっ付いただけの作品である。

天井から皮ベルトが何本も吊り下げられているが、ズボンのベルトらしく、ところどころに金属の止穴が空いている。エルメスで展示されるアート作品は、いつも私には難しいものばかりだ。アートとは「作者が分かればいい」のかもしれない。

 金具付きベルトのようなもの

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(1件)

  • 巨大なスクリーンに映し出される自然の景色は素晴らしいです。が、待てよ、こういう自然がどんどん失われていっているから、このような映像をありがたいと思うし、またその情景に浸って疑似自然を味わっている私たちの時代を、危機感を持って眺めています。
    アメリカの1960年代の映画ですが、チャールトンヘストン主演のソイレントグリーンという近未来映画がありました。世界は公害で食物がなくなり、人々は計画的に死ななくてはなりません。その時、死にゆく人は、死の床で、ベートーベンの歓喜の歌を聞かされ、巨大スクリーンの疑似自然を見せてもらいながら、法律によって死んでもらいます。
    話が暗くなって、すみません。

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