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街角スナップ(11)渋谷駅新南口

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渋谷で刃物メーカーの「貝印」が「刃物展」をやっていると知り、見に行くことにした。
その理由は後で書くので、事情はそちらに譲る。
渋谷駅は色々な電車が乗り入れているので、自分の行く先を探すのも難しい。
私の行きたい場所は「SAKURA STAGE」というビルだが、大体の見当を付けて外へ出たら違っていた。

国道246号を渡った先なのだが、出た場所は「渋谷ストリームビル」だった。
ここにはGoogleが入居していて、地上から行くと広い長い階段がある。
その階段がブルーとピンクの電飾で、色々と変化する。上っていて楽しいのではないかと思う。

私が行きたいのは「SAKURA STAGE」で、 JRの新南口を出たところにある。
こちら側は大規模開発がされて、以前の面影は全く無い。
以前は青果店や楽器店、小料理店など小規模な老舗が立ち並んでいた渋谷駅南西部に広がる約2.6ヘクタールの場所だった。

迷いながらも「SAKURA STAGE」に着いた。
1階から3階までの直通エスイカレーターの壁面に、アートな模様が動画で映し出されている。
入口からして、なんとなくアートな感じを受けるビルだ。

「SAKURA STAGE」は巨大な建築物で、A、B、Cの3地区で構成されている。
その中には地上39階、地下4階、高さ133メートルの「SHIBUYA タワー」、地上17階、地下4階の「セントラルビル」、地上29階、地下2階の「SAKURA タワー」と「SAKURA テラス」がある。
全てのビルが3階の外通路で行けるようになっている。

オフィス面積は3棟合わせて10万㎡である。テナントはIT企業やコンテンツ産業である。
「SHIBUYA タワー」と「SAKURA タワー」には、商業施設が入っている複合施設である。
最初に私が入ったのは「SHIBUYA タワー」で、3階に無料休憩所がある。
その正面に巨大なモニターがあり、写真と合成したアニメーションが放映されていた。

私の姉はアイディアウーマンで、フードコーディネーター・スクールを経営している。
教室で最近の若い女性は家に「まな板」を持っていないことを知り、包丁を使わない人の為に料理ハサミを開発した。その料理ハサミを貝印に売り込み製品化したので、姉と貝印との関係があるので見に行った。

会場は「SHIBUYA タワー」の4階にあったが、私の予想とは違った。
貝印が創業以来掲げている「野鍛冶の精神で、お客様の声を聞いて試作品を作り、それを世に問う」のである。
今回はその試作品が10ヵ所に飾られていて、見学者は「どれが良いか」のアンケートに答える方式だった。
展示作品で、残念ながら私の欲しいものは無かった。

「貝印」の「切れ味とやさしさ展」の会場

ビルの外廊下から別館「SAKURA タワー」に行ってみた。
そこな細長いビルのようで、ロビーのようなところに椅子とテーブルが置いてあった。
疲れたので、そこに座った。すると正面に縦長のモニターがあり、時刻を刻んでいる。
縦に並んだ絵柄と時刻が、せわしなく動く。でもなぜか見てしまう。

「SAKURA STAGE」はどのビルもアートであり、オフィスの感じがしない。
そのビルを通り抜けると、公園のような場所に出た。
ここは坂の途中に建っているのか、周りの風景を見ると1階なのである。

「SAKURA STAGE」のコンセプトは『生まれ変わる桜丘のまちが、桜を愛して皆で楽しむ日本人の心を大事にしたいという想いと、さまざまな個性が集う渋谷で、働く人、遊ぶ人、住む人、全ての人が主役となり、自らのものがたりを発見・発信する舞台でありたいという想いを込めている。最先端のデジタル空間から生い茂る緑まで、多彩な広場とテラスで、新しい交流や体験が生まれるまち』とあった。

3階に「SQEX CAPSULE GARDEN」という場所があった。ガチャみたいなものだと思ったが、分からない。
値段は400円から600円だった。家に帰ってから調べてみたら「SQEX」というのは「スクウェア・エニックス」という会社名で、その会社の商品のカプセルトイを売っているのだった。「SQEX」を知っているなら、若いと言えそうだ。

 「デジタル・ガチャ」(CAPSULE GARDEN)

「SAKURA STAGE」を見終り渋谷駅に向かったら、西口では大規模開発の真っ最中だった。
東口は大規模開発も終り新しいビルも完成し、賑わいもあるようになった。
ここが完成すれば、渋谷駅もだいぶ分かり易くなるはずだ。

この再開発は「100年に一度」と言われる大規模なもので、全ての完成は2031年のようだ。
まだまだ先は長い。当分は「分かり難い渋谷」が続くのだろう。

渋谷駅西口前は大規模工事中

(おまけの話)
渋谷に行ったのだから、「ハチ公」の辺りも見てから帰ろうと思った。
信号を渡り近付いて行ったら、凄い人だかりで「なにごとか?」と思った。
ハチ公のすぐ前は空いている。外国人カップルが記念撮影をしているだけだった。
よく見たら、その前方には大勢の外国人がいた。

こんな時は日本人と違い、グチャグチャに並んで記念撮影の順番待ちをしていたのである。
なぜこんなに外国人に人気なのか調べてみたら、「1987年にハチ公の実話をリチャード・ギア主演でハリウッドで映画化した」からのようだ。観光地とは、そんなものだ。

「ハチ公」前で、記念撮影の順番待ち

ハチ公近くで、驚きの外国人女性を見た。
寒い日なのに半袖のTシャツで、腕には変な刺青をしている。
刺青を見せたくて半袖シャツを着ているのだろうか?
他には牛でもあるまいに、「鼻輪」をしたり、唇にピアスをしている女性もいる。

日本の風呂屋や温泉宿は「刺青での入浴禁止」だったが、最近は外国人観光客が増えて来たので「ファッション」として緩んでいるようだ。金の為に日本の伝統を壊してしまうと、日本文化はどうなってしまうのか?

 半袖の「刺青女性」

スクランブル交差点の様子も見ることにした。
交差点の手前左側に大きな看板が見えた。そこには外国の色々なシールが貼られている。
その横の交通ミラーの裏側も、柱もシールだらけだ。

外国人観光客が勝手な場所にシールを貼らないように、指定場所を作ったのか?
これは日本の「千社札」のようなものだ。歩行者信号が青になり、みんな一斉に渡り出した。
中央で立ち止まって記念撮影をする外国人、動画を撮影しながら歩く外国人たちで賑わっている。
こんなところを歩くために、日本に観光にやって来る外国人も変な人達だ。

外国のシールだらけの看板

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(1件)

  • 時代の流れの最先端の街・渋谷にブログ内で突入すると頭の中がヒッッチャカメッチャカになってしまった。AIの世界に住むというには余りにも頭が付いて行けないことが判りました。入口の判らないビルの玄関、流れるような色彩の階段を踏み外す感覚、とても怖くて暮らして行けない。年寄に優しい渋谷が懐かしい。

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