【有楽町】
中央区は公園以外で、秋を感じるのは難しい。それでも私は銀座に秋を探しに行った。
でも見付けられなかった。「銀座の柳」と言われるように柳通りはあるが、街路樹は多くが常緑樹である。足を延ばして有楽町駅に向かった。すると東京交通会館の横と前の通りに、目指す紅葉が見えた。
これは桜の木で種類は分からないが、ソメイヨシノではなく花びらが小さい。
桜は春と初冬と、1年に2度楽しめるのが良い。都心で小さな秋を見付けた。

有楽町駅前の「イトシア」という名のビルの4階に「ヒューマントラスト・シネマ」があり、時々、映画を見に行く。このビルの1階にパチンコ屋があり、店先にビニール製の空気で動く広告塔が立っているが、この前を通ると思わず見てしまう。
最近はパチンコ屋は不況で倒産が増えているという話を聞いているが、私は昔からパチンコはやらないから関係ない。でもパチンコに関する話題はある。
まだ私が中学生の頃に、朝鮮から日本へ密航して来たSさんが地元にいた。
彼はパチンコの釘師で生計を立てていたが、ある時、ヤクザとの抗争で店内で拳銃を発砲して逮捕された。
この男の妻が私の母の知り合いだった関係で、刑務所にいるSさんから手紙で家族の面倒を頼まれた。そして出所後、オヤジの工場の屑鉄を扱う商売を始めた。 この話は続きがあるが、長くなるので今回はここまで。
【銀座・東京駅】
相変わらず日本を訪れる外国人観光客は増えている。
この調子だと今年の1年間の外国人観光客数は、4000万人を突破するだろう。
暑い夏も終わり、これからが観光シーズンに入るのだから、ますます銀座は外国人で溢れそうだ。
週末の銀座は日本人より外国人の方が多いように感じる。
これで潤う業種の人もいるだろうが、私はオーバーツーリズムによる被害だけを受けている。金持ちが団体で来ている頃は問題なかったが、個人が貧乏旅行で来るのが増えていて、私の行くような「うどん屋」まで来るのは迷惑だ。

ある日のことである。
歌舞伎座の目を通り過ぎ、「築地」から都バスに乗ろうと歩いていた。
気が付いたら、目の前をなんだか奇妙な人が歩いていた。
最初はなんだか分からなかったが、よく見たら巨大なヘアースタイルの2人の外国女性だった。
右側の女性でも十分に大きなヘアースタイルだが、左の女性には驚かされた。
なにしろ上半身より大きなヘアースタイルなのだから! もうこれは「アートだ!」
私の後ろにはイスラム教徒の女性が歩いていたが、彼女は頭にヒジャブを被って髪を隠していた。

【スーパームーン】
今年のスーパームーンは、11月5日22時19分に満月となると知った。
ところがこの日も翌日も天気が悪く、月は見えなかった。
もう諦めて忘れていたら、7日の夕食の時に窓の外に月が見えた。まるでスーパームーンである。
そのままそこから写真を撮ったら、天井のライトと壁に架けた2枚の写真がガラスに反射して映った写真になった。その向こうに隣のマンションの屋上の光と、その左に月が写っていた。なんだかアートぽい写真になり、私は満足している。

立ち上がって部屋の電気を消して、窓にカメラをガラスにくっ付けて月の写真を撮った。
その中ならの1枚をトリミングして大きくし、暗くしてみた。
すると月の表面の模様がハッキリと分かるようになった。
でもスーパームーンの日を2日間、過ぎているので、右上が欠けた月になっている。
肉眼では丸く見えたが、拡大したら欠けているのが分かったのである。
3年前くらいまでは、スーパームーンが現れる時は、カメラを持って隅田川の視界が開けた場所に行ったものだが、もう今はその気力は無くなった。

(おまけの話)【中野坂上】
エスカレターに乗って、初めて気が付いたことがある。
それは大江戸線の「中野坂上駅」でのことだ。
ここは乗降客が多いので時間帯によって、3本のエスカレーターの内の2本は同じ方向に動く。
私は上りの2本ある内の右側のエスカレーターに乗った。
するとなんと、左側のエスカレーターに乗る人を追い越したのである。
いつもボーとして乗っていたので気が付かなかったが、右側のエスカレーターは左の物よりスピードが速いのである。他の駅では気が付かなかったが、次の時は新宿駅で確認してみよう。

中野坂上駅を出て甲州街道方面に向かうと右側に「成願寺」があり、10年以上前にここで仏像彫刻を習っていた。今は彫刻は止めているが、その先の東京工芸大楽に行くことがある。この寺には数体の羅漢像があり、その写真を撮る時がある。
秋になると境内の大きな銀杏の木から、ギンナンが落ちるが地面にではない。
途中に張られたネットの上に落ちる。だから普通は地面から匂って来るギンナンの匂いが上から来る。
地面が汚れるのが嫌なのか、他の事情かは分からないが、このネットでギンナンを集めるのが目的である。

毎年、春秋に中野坂上にある東京工芸大学では、4回シリーズで無料公開講座を開いている。公開講座は土曜日の午後から開講だが、私はもう10年以上も通っている。
授業は90分で、途中で10分間の休憩が入る。
大きな教室で正面に巨大な液晶のモニターがあり、いつも50人以上の聴講生が来る。
この大学は昔は写真大学(写大)と言われていただけあって、授業内容は写真、アニメ、ゲーム、映像などに関連したものが多い。聴講生は男女の高齢者ばかりで、若者はいない。周りが高齢者ばかりだから、せっかく大学の教室で授業を受けているのに学生気分にはならないのである。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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私の「小さな話」であります。40年以上前に入れたインプラントが保守管理の杜撰さにより悪化して埋め込んだあごの骨が膿んできてしまった。今では痛みで食事も儘ならない。急遽近くの大学病院の口腔外科に罹ることになった。受付時間の8時30分を待って電話をし今日の診察を無理やり頼み込んだ。これから病院へ行って来ます。今後の経過はいずれまた。
東京都心に住むということは、テーマパークトーキョー、に住むという事、つまり世界中のいろんな人々が、東京というオモシロランドに遊びに来る、そんな土地に住むという事。
でも、どんどん勝手に遊びに来る人達。土地の人々の生活をおびやかすほどになっては、笑顔でウエルカムとは言えなくなる。やはり何事もバランスが大事です。