MENU

今年の酉の市

28
1

ブログ閉鎖中の話題(2015年11月27日)
少し寒くなると、今年の酉の市のことが新聞やテレビで報道されるようになる。今年の11月の酉の市は3回あるという。1ヶ月に3回の酉の市がある年は、昔から「火事が多い」と言われているそうである。

築地・波除神社にお参りする人達。

その理由は昔の亭主は酉の市と言っては吉原に遊びに出掛けて行く。
1ヶ月に3回も吉原通いをされては女房は腹に据えかねて、「火事が起きたらどうするの!」と言って脅かしたことから来ていると言うが、本当かな?

狭い境内は熊手だらけ。

昨年の酉の市では、私は本家と言われている浅草の鷲(おおとり)神社に取材に行った。
この神社は浅草の吉原のすぐ近くで、酉の市の日には大勢の人達で賑わう。
今年はどうしようかと迷っていたら、築地の波除神社でも酉の市があるのが分かった。

外国人観光客の団体が、なにも分からずに参拝していた。

酉の市で売られている熊手を買いたいのだが、どれも値段が高い。
1万円以下などは無いし、今さら商売繁盛も必要無いし、いつも買わないで帰って来る。
ところが築地の波除神社では簡易的な熊手を神社が1000円で授与すると知った。
これなら買えると思い、取材を兼ねてウォーキングで出掛けた。

神社が1000円で売る「かっこめ」

社務所で1000円を出して、この神社が授与している熊手である「かっこめ」を買う。
買った人には福引券をくれる。割合に運が良いと思っている私は当りが出ると確信していたのだが、残念ながら「はずれ」だった。でも、気が付いた。こんな小さなことで、残り少ない大事な運を使わなくて良かった。

波除神社の境内は狭いので、熊手を売っている店は、たったの1軒だけだった。
なんだか寂しいので、富岡八幡宮に行ってみることにする。
こちらは10軒ほどの店が出ているが、昨年の本家である鷲神社を見た私には物足りない。安いものでも2万円は、バブル期ではないのだから高過ぎでは?

富岡八幡宮の熊手屋には、あまりお客がいなかった。

八幡宮の裏手に廻ると、そこには大鳥神社と名乗っている小さな社があった。
そこにある売店で熊手を買うと、神社の横のテントの中にいる神主がお清めをしてくれる。こちらも「かっこめ」と言っていて、小さな熊手が1200円で波除神社より200円高いが、こちらはお清め料が含まれている。

富岡八幡宮では七五三のお参りをする家族がいた。

(おまけの話)
帰り道に裏通りを通って深川不動尊の前に出る。
ここでも同じように酉の市をやっているが、熊手を売っているのは1軒だけだった。
昼飯には早いので、初めて本堂に上がってみた。下足場所には注意書きがある。
「カメラ禁止」、「携帯電話禁止」、「脱帽」、「私語禁止」、「静粛に」、「履物持参」、「祈祷中は正座」など注意書きが多い。

小さな大鳥神社とその横で熊手を買った人を待つ神主。

本堂では護摩祈祷法要の真っ最中で、数人の坊さんが熱心にお経を詠んでいる。
その時に大僧正が護摩木を火の中にくべると、炎が大きく立ち昇った。
3人の坊さんが大太鼓を打ち鳴らす。もう1人の坊さんが法螺貝を吹く。
ジャズセッションなど問題にならないほどのリズミカルな鳴り物、吹き物、お経で本堂は熱狂に包まれた。

深川不動尊は成田山東京別院である。「七五三」を熱心にPRしていた。

こんな素晴らしい演奏というか、祈祷を無料で聞かせてもらって本当に幸運だった。
でも、「演奏」なんて言ったら坊さんに怒られるだろうなー。
祈祷法要が終った後に、本堂内を4階まで見て廻った。

素晴らしい仏像の数々、仏画、エレクトロニクスを多用した供養の仕掛けに驚く。
ここは今後の東京観光案内の時には外せないと思った。

深川不動尊の本尊は「不動明王」である。

\ この記事をシェアする /

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

アクセス総数
1,534,399回

コメント(1件)

  • 深川不動尊の護摩祈祷法要、魅力的ですね。太鼓がドドンと鳴ると、それだけでも体中に響きます。加えて、ほら貝など、野趣に富む楽器、と読経の流れと上がる炎。原始の人間の五感を揺さぶるのでしょう。

コメントを書く


心の伊達市民 第一号TOPページに戻る