ブログ閉鎖中の話題(2015年11月02日)
「マンネリ」というのは英語の 「mannerism」を日本人の特技で短くした言葉だ。
日本語英語というのは時には困る。本来の英語を忘れてしまうからである。
マンネリの意味を辞書で調べたら、その中で私が気に入った解説を見付けた。

なぜマンネリを取り上げたかというと、我がマンションの撮影会を開催したからだ。
私はマンションの住民達とデジカメクラブを作って、最初から今でも会長をしている。
メンバーは80代と70代のジジイがそれぞれ3人で、熱心さに欠け、マンネリに陥っていた。

ところが今年になって新入会員があり、その会員が若い女性であったことから、少しだがマンネリから脱しつつある。
企画自体はマンネリだが、それでも都電荒川線のバラの撮影会を企画した。
7名のメンバーの内の5人が参加となり、計画は実行された。

今回の参加者は女性会員を除いて、全員が70歳以上なので交通費が掛からないように全工程で東京都のシルバーパスが使えることを考えた。
大江戸線で東新宿に出て、そこから都バスで学習院下で降りて都電荒川線に乗る。
荒川車庫前で降りると、そこはもう線路の両側がバラで埋め尽くされていた。

それぞれがカメラを構えてバラを撮影しながら、1駅先の荒川遊園地前まで歩いて行く。
都電は次々とやって来るので、被写体には困らない。
バラの開花も真っ盛りで、良い日を選んだと自己満足する。

また都電に乗り、終点の「三ノ輪橋」まで行く。
この辺りになると、もう全くの下町の庶民の町という雰囲気が出ていて、懐かしさがある。昼食場所を探すために、駅の近くの「ジョイフル三ノ輪」という商店街を歩く。
店を探して歩いていたら、なぜか今では死語となった「場末」という言葉が浮かんで来た。

商店街の中の汚い日本蕎麦屋で、不味い蕎麦を食べてからまた都電に乗り庚申塚駅に戻る。ここには「オバアチャンの原宿」と言われる「巣鴨地蔵通り」がある。
「水掛地蔵」のある高岩寺にお参りした後に、庶民的な和菓子店で塩大福でお茶をする。
今回の撮影会は最初から最後まで「庶民的」をテーマにしたので、新入会員の女性(Sさん)は大喜びなのが救いだった。 時にはマンネリも悪くない。

(おまけの話)
今回の撮影会で女性会員のSさんと話をしていて、時代を感じた。
私「都電に乗ったことはある?」
S 「ありません」

私「都電のことをチンチン電車と言っていたのを知っている?」
S 「知らない。なぜチンチン電車と言うのですか?」
私「電車が走り出す時に、車掌が紐を引っ張るとチンチンと鐘が鳴ったから」

私 「銀座4丁目の交差点にも都電が走っていたんだよ」
S 「エー、そうなの。知らなかった」
私 「昔は東京中に都電の路線が張り巡らされていたんだよ」
S 「全く知らなかった」
40歳くらいも年の離れた人と話をすると、「昭和は遠くになりにけり」と思う。
少し前は「明治は遠くになりにけり」と言われたものだが・・・・。

\ この記事をシェアする /

コメントはまだありません。
コメントを書く