【ムビチケ】
日曜日の朝5時からのニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」を、ベッドの中で聞いている。5時15分ころから3本の映画の紹介があり、それを抽選でそれぞれ3人にプレゼントしてくれる。私はこれを楽しみに、昨年も毎回応募した。
今年も必ず応募しているが、全く抽選に当らない。
もう200回くらいは応募しただろう。ある日のことである。書留便が配達された。
封書を見たら、ニッポン放送からだった。遂に当選したのである。
2名分の「ムビチケ」用の番号が入っていたので、いつもブログにコメントを書いてくれるYさんを誘った。しかし彼は忙しくて行けず、マンションの友人も駄目で、勿体ないが2人分なのに1人で見に行った。

【日本で最初の郵便局】
国有企業が民営化されると、「サービスが良くなる」というのが今までの例である。
消費者側は良いとこ取りだが、当の企業はやり方を変えるので大変な苦労があるのだと思う。日本郵便は昔のやり方を続けていたのか、配達車両の運転前の点呼をきちんとやらず車両の使用禁止をくらった。
日本橋の1つ下流に江戸橋という橋があり、その近くに日本橋郵便局がある。
ここは日本で最初の郵便局であるが、その前を通ったら「近日中に閉鎖になる」とドアに貼り紙があった。
『日本橋郵便局は、再開発計画に伴い建物が取り壊され、新しいビルが建設される予定です。この再開発は「日本橋一丁目東地区市街地再開発」と呼ばれ、2031年度の竣工、全体完成は2038年6月を予定しています』。完成時に私はいない。

【なんでも値上げ】
10月1日から食品を中心に3000品目の値上げがあるそうだ。
日本は少し前まではバブル崩壊後のデフレで、「失われた30年」で苦しんで来たのではなかったか? ある程度のインフレが起きないと、経済は発展も活性化もしない。
「ペットボトルの飲料が200円を超えた」とテレビで見たので、町に出て自販機を探してみた。探してみて分かったが、銀座に自販機はほとんど無い。
新橋に行ったら探さなくてもどこにでも置いてあり、しかも値上げどころか、今でも100円の自販機ばかりだ。やはり新橋はサラリーマンの聖地だった。

【デジタル・サイネージ】
マンションのエレベーターの中に、乗るとドアに画像が映されるようになった。
これは「デジタル・サイネージ」という広告だそうだが、管理組合が試験的に導入したようだ。エレベーターの奥の上方にある映写機から、ドアの上方に広告やお知らせを映し出す。
しかしエレベーターに長時間乗ることは無いので、果して広告効果があるのだろうか? 街にはデジタルの大きな画面で広告がある。東京中がデジタル広告だらけだ。
私は動かない広告の方が好きだ。

【ソフトクリーム】
異常気象の暑い日が続いていたが、やっと涼しくなった。
暑い時は何回も、汐留にある「YATSUDOKI」でソフトクリームを食べた。
ここは私が昼に食べに行く「うどん屋」の隣にあるので、いつも寄ってしまう。
最近は食べるうどんも冷から温かいものへ変った。
それでソフトクリームも遠ざかっていた。
ある日に暑い日があったので、うどんは「冷」にしたので、隣でソフトクリームを食べた。
とても美味しかった。
そして15年以上も前に伊達市の「牧家」で、よく食べていたソフトクリームを思い出した。
ネットで調べたら、あの頃には100円か200円だったが、現在は368円になっていた。

(おまけの話)
ある日の郵便ポストに老人ホームのチラシが投函されていた。
これは以前にもブログに登場している、Xさんが入所した晴海フラッグにある「グランクレール」である。チラシの内容を読んでみたら、入所費用がかなり高額であると分かった。
一括払いだと85歳以上の場合は、前払い金は1470万円、月額家賃はゼロ、管理費は7万円、サービス料は11万円、介護費は8万8000円、食費は6万9300円で合計で33万7300円となる。
月払いだと一時払い敷金が73万5000円、月額家賃は24万5000円、その他の費用は一括払いと同じで合計で月額料金は58万2300円になる。
どちらを選んでも、相当の高額であることは間違いない。
Xさんがどちらの方式で入所したかは、彼に聞いても分からないだろう。

同じマンションの友人達に私がもう一度訪問することを話したら、4人から『我々も一緒に案内してくれないか?』と頼まれた。
そこで5人で日曜日にXさんを訪問することにした。
その翌日に私が玄関で靴を履いている時に、Xさんから電話があった。
Xさん『いま病院のような感じの場所にいる。なぜ私はここに居るのか、橋本さんなら事情を知っていると思い電話した』
私 『先日、私が訪問した時に説明したが、忘れたのだろう。日曜日に私が行くから、その時にもう一度説明する』
Xさんは私と話して、少し安心したようだった。それまでは心配で心配で、仕方なかったのだろう。
ところがその同じ日に、その後、Xさんから私に4回も同じ内容の電話が掛かって来た。
認知症の人と付き合うのは、本当に難しい。忍耐力も必要だ。
でも可哀そうで、電話の度に涙が出た。

日曜日に5人で老人ホームにXさんを訪ねた。
そして驚いた。なんと入所して10日間ほどしか経っていないのに、もう車椅子になっていた。2階から出られないので、ほとんど歩くことが無くなってしまったのだ。
食堂の個室を借りて6人で話をしたら、Xさんは何度も『なぜ私はここにいるのか?』と聞く。私はいつものように、『もう1人で暮らすのは難しくなったので、息子さんがここに入るように勧め、あなたも了解している』と言ったが、Xさんは『息子とは話をしたことは無い』と言い張る。15分くらいすると、Xさんはまた同じ質問をする。

仕方ないので私だけが席を立ち支配人を呼んでもらい、Xさんの心配事の解決方法について話をした。
私が『1日に4回も電話して来て、同じことを聞く』と話したら、支配人は『Xさんは息子さん、介護士、ここの事務所などに、1日に100回ほど電話をしてくる』と驚くような話だった。
私『運動をしないので、足が弱ってしまう』。
支配人『ここの壁に貼ってあるプログラムにある集団体操に誘ったが、1回来たが5分で帰ってしまった。集団生活が嫌いなようだ』。
私『彼はカラオケが大好きだから、それに誘って下さい』。
支配人『良いことを聞きました』。
他にも支配人は私の疑問に丁寧に答えてくれたが、ホームとして十分に対応してくれていた。後はXさんがここに慣れるしか、解決方法は無いようだった。
認知症の怖さを知った日であった。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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エレベーターに乗った時に皆さんは視線を何処に置きますか?私は周囲の人たちを見ている事も出来ずに、何時も視線をウロウロと彷徨わせてしまいます。上を見たり、下を見てうつむいたり、上昇する↑を見たり、エレベーターの狭い空間では目の置き所に何時も苦労してます。短時間でも良いから「デジタルサイネージ」の照射は良いアイデアと思います。