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小さな話(63)

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【ととやのお弁当】
女房が私に聞いた。『夕食に何か食べたいものはある?』
毎日毎日、夕食の支度をする女房も大変だろうと思い、私は『ととやの焼鳥弁当』と言った。そして出掛けた帰り道に築地の「ととや」に寄って、弁当を受け取ってから帰って来た。

私はこの店の焼鳥弁当が好きだし、「ととや」という店名も美味しそうな気がして好きだ。前回はいつ買ったか覚えていないが、値段が1350円とかなり高くなっていた。
その時は1100円だったような気がする。
夕食の時に電子レンジで熱くしてもらい食べた焼鳥弁当は美味しかった。

「ととや」の焼鳥御弁当(1350円)

【お茶漬け】
新橋駅の地下道で、いつも前を通る店に「お茶漬け屋」がある。昼時は若い女性で賑わっている。私の世代ではお茶漬けと言えば、「残ったご飯にお茶を掛けて流し込む」もので、お金を払う食べ物ではない。そんなことで、特に気にもしていない店だった。

ある時、ミッドタウン六本木で昼時になったのだが、どこの店も待たなければ入れなかった。その時にすぐ入れる店があったのだが、それがあの「お茶漬け屋」だった。
店名は「えん」だった。

仕方なしに入って「高菜明太茶漬け」を注文した。お茶漬けは出汁汁をかけて食べる。
これが意外に美味しかった、「うどん」に飽きたら、また行くかもしれない。

「えん」の「出汁付茶漬け」(890円)

【外国人のタトゥー】
また外国人観光客の話題である。10月1日から中国の国慶節で、8連休だそうだ。
銀座には中国人が溢れている。色々な国から観光客が来るのは歓迎だが、1つの国からだけ多いのは迷惑である。欧米人も中間層以下が増えているように感じるが、それは男も女も刺青だらけである。

本人はお洒落のつもりかもしれないが、絵柄をみれば品性が分かる。
まるで落書きのような刺青をしているのを見ると、子供が生まれたり年をとった時に「大丈夫か?」と思う。
欧米と言えども刺青をする人は、教養と反比例しているのではないか?

刺青男(浜離宮で)

【路地裏】
高齢になったせいか路地が好きで、見掛けると入ってしまう。
こういう人は多いに違いないと、勝手に思っている。
それは東京から路地が無くなって来ているからで、路地は昔の面影を残しているので郷愁を誘うからだ。

不動産屋は商売だからと、古い家が多く一定の面積があると開発してしまう。
そうすると路地は消えてしまい、もう元には戻らない。
人形町を歩いていて見付けた路地には、自転車が大量に停められていた。

きっとこの街の飲食店で働いている、パートなどの人の自転車だろうと思う。
路地から人生も垣間見られるのである。

 路地に並んだ自転車(人形町)

【リユース・ビジネス展】
ネットで登録してあるので、東京ビッグサイトのイベントが配信されたので見に行った。
会場入口で無料の安物の手提げバッグを渡された。そこには「FaW TOKYO」とプリントされていた。中に入ると、ものすごく広い会場に、小さなブースが「これでもか!」と並んでいた。

会場の半分以上はアジアの国のメーカーで、ベトナムも出展していた。
服、スニーカー、帽子、ベルト、下着などの小さなメーカーが並んでいて、日本へ輸出をしたいのだった。

「FaW」は「Fashion World TOKYO」で、リユースの中古品は「BOOK OFF」がリサイクル方法を展示してあるだけだった。私はアテが外れたが、「この業界も激しい競争をしているのだなー」と分かったイベントだった。

 ベトナム企業のブース

【伊場仙の団扇】
日本橋小舟町にある「伊場仙」は、1590年創業の扇子・団扇の専門販売店である。
浮世絵の版元でもあり、NHK大河ドラマの「べらぼう」にも大いに関係している。
この店の横に「伊場仙ミュージアム」があり、通路の右側のガラスケースの中に浮世絵が展示してある。

試しに団扇の値段を調べてみたら、同じようなものなのに5000円から1万3200円と、かなり差がある。値段の高い団扇には「NFT付」と書かれているので、それはなにかと調べてみた。「NFT付」とは「Non-Fungible Token」の略で、「非代替性ト-クン」の略で「デジタルデータ付き」ということらしい。

これはブロックチェーン技術を基盤とした、唯一無二の価値を持つデジタルデータである。435年の歴史がある会社なのに、新しいことをしていて驚いた。  

 「浮世絵団扇」(5500円~1万3200円)

(おまけの話)・・・日本橋の「Wall Art」
日本橋は「橋の撤去」を初めとする大規模再開発の真っ最中である。
だからアチコチで工事用の仮囲いを見掛ける。

最近はその仮囲いにアートを描くの大流行りで、見る者を楽しませてくれる。
思わず立ち止まって見続けるアートもあるし、「エー、こんなの?」という作品もある。
アートのことだから、私程度の者が評価を出来ないのは分かっている。

 日本橋(昭和通り)

かなり奥まったところにあったWALL ARTは、色々な光景が描かれていて関連性が無いように感じる。下の絵はパノラマ撮影をしたが、それでも全体の半分しか写っていない。
「絵ばかり見て歩いていて大丈夫か?」という心配もある。

昔の工事現場は「上から物が落ちて来ないか?」などと、心配しながらその場を通りすぎた。ARTがあっても、工事現場の危険は昔と変わらないと思う。
ARTに騙されず、工事現場は気を付けて通過しよう。

 日本橋(裏道)

扇子屋の「伊場仙」の前を通り過ぎて先に進むと、100メートルも行かない内に工事現場に出る。
「竹中工務店」が大規模開発の工事を行っていて、道路沿いに仮囲いが続いている。
この仮囲いに多くの「浮世絵」が描かれている。

以前に三越前から無料シャトルバスに乗った時に、ここを通って窓から浮世絵を見た。
そこでわざわざ日を改めて、仮囲いの浮世絵の写真と動画を撮りに来たのである。
この辺りはオフィス街なので、道をあるいている人が多い。

だから人の途切れるのを待って、動画を撮影した。
人が来てしまうので、少し急ぎ過ぎた撮影だった。

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(1件)

  • 竹中工務店は関西系の大手建設会社であることは周知のことでありますね!唯一三大建設会社の中で株式を上場していない優良会社です。先輩が入社して大阪へ転勤して神戸に住まいを構えて、とうとう永住してしまった。日野にご自分の土地を所有していた頃には、時折上京して来られ、八王子駅前の京王プラザホテルに泊まってモーニングビュッフェに招待していただいた事を懐かしく思い出します。先輩も定年退職されて今では悠々自適の謡三昧の毎日の様です。

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