9月13日(土)~21日(日)まで「東京2025世界陸上」が開催されている。
正式名は「東京2025世界陸上競技選手権大会」で、これを記念して航空自衛隊のブルーインパルスが東京上空を飛行すると発表があった。今回のフライトは国立競技場の上空で展示飛行を実施した後、都内各所をめぐる予定である。
飛行コースの地図も併せて発表となった。時間は12時25分~12時50分頃の予定になっている。なお前日に予行飛行が行われると分かり、2度の撮影チャンスがある嬉しくなった。

どこで撮影するのが一番良いのかが分からないが、2020東京オリンピックの時は隅田川べリで撮影した覚えがある。
先ずは予行飛行の撮影を、東京駅丸の内側で行うことにした。
天気予報を見たら、予行飛行の12日(金)は「雨・70%」、最高気温「27℃」では、予行飛行は取止めになるかもしれない。
少し前まで連日の猛暑で晴が続き、「危険な暑さ」と伝えていたのに、「なぜこの日が雨なんだ!」と私は怒っている。
東京駅に12時少し前に着いたら、空が暗くなりどうも予行飛行は危ないように思えた。
その内に激しく雨が降って来た。「これでは駄目だなー」と感じていた。
30分もしない内に雨も上り、1時少し前には「これなら大丈夫だ」と勝手に思っていた。

予行飛行の時間は国立競技場が1時15分の予定なので、そこからなら5分もしない内に来るだろうと待ち構えた。私以外にも10数人の男女が待っていて、飛んで来ると思われる方向の空を見上げている。
外国人観光客や修学旅行の生徒達が、東京駅をバックに記念撮影をしている。
彼らはブルーインパルスの飛行を知らないだろう。
1時30分になっても、ブルーインパルスは飛んで来ない。
「どうしたんだろう?」とみんなが思っていると、中年女性が大きな声で『今日の飛行は天候の影響で中止とネットに出ていました』と教えてくれた。ガッカリしたが仕方ない。
明日の天気予報は「曇り」だから、飛行は大丈夫だろう。明日に期待ということで、私は帰りの都バスに乗ったのである。
(本番の話)
翌日の13日(土)の本番飛行は、「築地大橋」の上から撮影すると決めた。
その理由は「見晴らしが良いので、飛行機の飛んで来るのが早くから見える」、「東京スカイツリーも見える」、「東京タワーも見える」、「東京駅上空も見える」からである。
本番飛行の当日は朝から曇りで、最高気温は30度の予報だった。
朝6時に起きて空を見たら、曇りだった。この日は我が家のエアコンの交換の為に、朝から業者が来ている。しばらく作業の進み具合を見てから、出掛けることにした。

情報によると、ブルーインパルスは最初に国立競技場の上空に達し、10分くらいそこで周回飛行をする。その後、都庁近くを通過してから反転し、荒川方面に向かう。
そして東京スカイツリーの近くを通過してから戻り、この近くを通過し東京タワーに向かう。
その後、渋谷・代々木公園の上空を通過して、入間基地に戻って行くはずである。
2020東京オリンピックの時は、すぐに基地に戻らず、同じコースを2回飛んだが今回はどうか? 撮影するには2回は飛んで欲しい。
静止画と動画を撮影するには、私の腕では2回は必要だ。

今回は三脚を使って動画を撮影し、一眼レフカメラを手持ちで静止画を撮る計画だ。
11時45分に家を出た。撮影予定場所の築地大橋までは歩いても数分である。
その前に橋の上での昼飯用に、1階のマルエツで「おにぎり」を買ってから行くことにした。橋に向かっている途中で気が付いた。
スーパーのセルフレジの場所に三脚を置き忘れてしまった。
仕方ないので、嫌々戻る。最近は「一日一善」より、「一日一忘れ」が起きている。12時頃に築地大橋の上で、どこが良いか撮影場所を探す。

築地大橋の築地市場跡地に近い場所が良いと決めて、三脚を立てる。
雲が厚いのが気になる。空全体が暗く感じられて、ブルーインパルスの「ブルー」に似合わない。スーパーに三脚を忘れたし、出だしから幸先が良くない。
刻々と飛行時間が近付いて来る。気持ちのせいか、空が明るくなって来たような気がする。12時35分になったので、「そろそろ東京スカイツリーの方角から、こちらに向かって来るはずだ」と思っている。ところが12時45分になっても来ない。
橋の上には私しかいない。
なんだか嫌な予感がしたので、スマホを開いてニュースを見た。

するとニュースが次のように伝えていた。
『航空自衛隊は13日、飛行チーム「ブルーインパルス」による世界陸上に合わせた展示飛行について、悪天候により中止すると公式Xで発表した。同隊は「楽しみにされていた皆さまには誠に申し訳ございませんが、航空機の安全運航と周辺環境への配慮を最優先とした判断となります。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます」と投稿した』。
私は『2日続けて中止かよ!』と腹が立ったが、どうしようもない。
『私だけが運が悪いのではない』と思い返し、家に帰って口直しに4年前の東京オリンピックの時のブルーインパルスの動画を見た。
家に帰ると、エアコン業者が新しい機械の据え付け工事の最中だった。
3人の作業員が来ていたが1人は新入りのようで、まだ自分からは動けない。
人が住んでいる家の工事は養生が大変である。廊下、家具、部屋など全ての場所に敷物やカバーを掛ける。上履きも持参している。猫は女房の部屋に隠れたまま、出て来ない。
床暖房も行う機械の入れ替えなので、全ての工事が終ってから暖房を入れてテストした。暑い日に暖房を入れると、かなり暑い。
すぐ検査を終えられるように、作業員は放射温度計を持参していた。検査が合格し保証証書を受け取り工事は終了したが、かなりの額の支払いがあり頭が痛い。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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「骨折り損のくたびれ儲け」と茶化すつもりはありません。場所を変え、時間を変え、日にちを変えてのチャレンジ精神を「ヨシ!」とします。飽くなき探求心を持ち続けていればボケから逃れられるでしょう。失敗も経験すれば次の失敗から逃れるのだから。
2020年のインパルスを見て、凄いな、と思ったこと。 6機のうち1機はリーダー格らしく、色の付いた噴射をしない。 5機は五輪のマークを描く。すべては統率がとれていて、正確で、チームワークの理想的な動きだ。 こんな職業もあるのかと、フームと息を吐く。