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言葉の重み

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ブログ閉鎖中の話題(2015年8月19日)

ネタ切れもあるが面白いので、またベトナム実習生からのメールを取り上げる。日本へ来て、日本人のやりたがらない現場仕事をやり、全てに節約をし、お金を貯めて3年後にベトナムに戻る彼女達を私は応援したい。

メールは「そのまま」なので、可笑しい文章もあるし、たまには意味不明もあるが、それでも彼女達の思う気持ちは十分に私に伝わっている。

*今回の写真の言葉は7月に行われた靖国神社の「みたままつり」で、神門の内側の 参道の両側に飾られていた行灯に書かれた名士たちの言葉の一部である。


日本最初の性転換タレント「カルセール麻紀」。


Jさん「サンドイッチを買って袋の外に「超熟」を書いてあって、意味が分からないので、先生から説明してもらいたいです。お願いします。漢字が一つずつだったらわかりますが、一緒の時は辞書でもありません。意味がだいたいでも分かり出来ないので、本屋に行って、辞書を探して、ぜんぜん日本語で説明して書きました」。


落語家「三遊亭金馬」


Dさん「先生のメールをありがとうございました。7月5日に行われた日本語能力試験を受けました。良い結果を待っています。青春18というきっぷなんですが、私は12月の時に東京、京都に観光したいです、このきっぷは使ったら経費が安くなるそうです。
先生は詳しく説明して頂けませんか」。  


元自衛隊航空幕僚長「田母神俊雄」


Wさん「スーパーの近くに 駅があります。そこには家がない人がいますから、なんかいもおしゃべりしたことがりますが、へんな人も会いました。怖かったんです。ですから一人で言っています。外を出る時にも、何か見たら、自分で言います。時々後ろから人がいることを知りません。その時は恥ずかしいです」。
(注)・・・日本語の発音の練習のことを知らせて来ているメールです。


元インドネシア大統領第三婦人「デヴィ・スカルノ」。


Tさん「7月5日に日本語の3級を受けました。読解分が長くて難しかったです。試験の結果は8月の終わりに出します。12時10分前に受験室に入りました。受験者がほとんどベトナム人と中国人です。日本語を上手になったら良い将来になります。それは先生がいつも言って頂きますけど仕事をしながら勉強は大変です。でも頑張らないといけないです」。


独立総合研究所社長「青山繁晴」


Oさん「先生、お変わりありませんか?昨日、私は試験を受けました。今回は語彙と文字と聴解は大丈夫だと思っていますが、読解は時間に間に合わなかったので、結果はちょっと心配に待っています。今は仕事がどんなに忙しくても、将来の為に、最後までやりぬくにきまっています。先生にリフレッシュをされていたのは有難うございました」。


女優「樹木希林」


ホーチミン市のD先生「先ほど、私は橋本顧問のお友達の小松様に会いました。私は嬉しくて恥ずかしい気持ちなのであまり話せません。小松様はエスハイ社の担当者と一緒に外で仕事があって、お昼ご飯時間の後で、小松様はエスハイへいらっしゃって、私に会って、お土産(白い恋人チョコレート)を渡して、帰ります。私はとても喜び気持ちです」。


漫画家「ちばてつや」


おまけの話)
上のメールは多くのメールの中から一部を抜粋したので、分かり難い部分もあると思う。
日本に来る前は全く日本語に接したことが無かった彼女達が、ホーチミン市で3~8ヶ月の日本語教育を受けて、これだけの文章を書けるようになるのだから凄いと思う。私達は英語でこれほどの文章を書けるだろか?


上智大学名誉教授「渡部昇一」


この他にもプライバシーに関するメールもよく来る。
それは公開出来ないが、私は日本語の先生だけでなく人生相談にも乗っている。

私の人生の残り時間での願いは「ただ1つ」。
「彼女達がベトナムに戻った後には、工場労働はせず、日本語を使って高給をもらい管理職として働いて欲しい。そして幸せを掴んで欲しい」ということだけである。


元台湾総統「李登輝」


いまや我々は豊かになり過ぎてしまい、貧しかった時代を忘れている。
我が侭になり、他人を思いやる心をどこかに置き忘れ、いまだに物質的な物を追い求めている。「こんな国に未来は無い」と思いつつ、それでも若者に頑張って欲しいと矛盾したことを考えている。


狂言師「野村万作」

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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