少し前から「サンマが大漁」というニュースが流れている。
いつも魚のことで飲食店がテレビ取材に応じるのは、決まって新橋の「根室食堂」である。昨年も今ころに「不漁」の話で出ていたので、食べにいった覚えがある。
その時のサンマは冷凍品だった。
今回はニュースが流れてすぐに行ったが、その時はオヤジに『もう売り切れだ。来週にならないと入荷しない』と言われてすごすごと帰った。
翌週の火曜日は、早めの11時30分に店に行った。
ところが誰もいない。2階に上がっても誰もいない。
下に降りたら、テレビで見たオヤジがいた。
オヤジは私を見て、『12時30分からだ』と言った。
仕方ないので、新橋で時間をつぶし12時30分に出直した。
店にはオヤジがいたので、私は張り紙を見て『さんま定食』と言った。
オヤジは指を2本立てた。私は『2人か?』と聞かれたと思い、指を1本立てた。
そして階段を上がり、2階の食堂の席に着いた。
早くもサラリーマンが1人来ていて、「さんま定食」を食べていた。
この店の3階は根室市の東京出張所のようだ。
店にはクーラーは入っていないから熱い。その代わり、スポットクーラーが1台あった。他にはお客がいないので、スポットクーラーの吹き出し口を私の方に向けた。
それにしてもサラリーマンがランチに来る11時30分くらいに開店しないのは、なぜなんだろう? 12時30分過ぎから来るサラリーマンは、少ないだろうと思う。
約15分くらい待ち、オヤジが1階から「さんま定食」を持って上がって来た。
従業員はいないようで、オヤジ1人でやっているようだ。
運ばれて来たお盆にはメインの「塩焼きさんま」がデンと座り、小皿に「イカの塩辛」、「キンピラゴボウ」、「味噌汁」、「ごはん」だった。これで900円は安いのではないだろうか?
私が箸を持ったら、サラリーマンが食べ終わり帰って行った。
やはり生の「さんま」は美味しいが、若いころのようには美味しく感じない。
食べ物の好みが年と共に変わって来ている。
しかし私が食べ終わっても、だれもお客が来ない。大丈夫か?
下に下りてもお客はいない。どうやらここは居酒屋で、夜の商売のようだ。
まあ話のタネに「さんま」を食べたので、ブログのネタに出来て良かった。
帰りは銀座まで裏通りを歩いて行った。
そしてその時になって気が付いた。オヤジが指を2本立てたのは、『2匹か?』だったのである。三越で買い物をして、都バスで家に帰った。
マンションの1階で興味本位で、スーパーマーケットを覗いてみた。
なんと「さんま塩焼き」が2匹で398円だった。豊漁過ぎたか、昔の値段のようだった。
(おまけの話)
数年前まではランチでも、普通に肉料理を食べていた。
ところが最近は昼に米を食べると、夕食まで腹が空かない。
また食べ物の好みも変って来て、蕎麦よりうどんの方が好きになった。
そんなわけで、いつもはランチに「うどん」を食べることが多い。
何軒か行きつけの店があるが、飽きるのでアチコチで食べている。
一番多く行くのは、東京BRTの新橋停留所の下にある「つるまる」である。
暑いときは「冷たいうどん」、寒くなると「温かいうどん」を食べる。
他によく行く店には有楽町に2軒、人形町に3軒、森下に1件ある。
「うどん」は値段が高くても、心配はいらない。蕎麦と違い1000円を超すことは滅多にない。意外だが、私がよく行く門前中町にはうどん専門店が無い。
その理由は分からない。森下の店は製麺所の直営なので、かなり流行っている。
自動販売機で食券を買うのだが、天ぷらを「1個」か「2個」などと選ぶが値段は違う。
前の人に続いて進むと、勝手に自分で天ぷらを1個とか2個取る。
レジが無いので、天ぷらの個数はお客の良心に任せている。
最後に蕎麦の話になる。
2~3年ほど前まで、歌舞伎座の裏に「歌舞伎そば」という店があった。
狭いウナギの寝床のような店で、入口の自販機で食券を買う。席が空いたら呼ばれるので、食券を渡し席に着く。すぐに「かき揚げ蕎麦」が出て来る。ほとんどのお客がこれを注文している。
ある時、「店の改修工事のためにお休みします」と張り紙が出ていたが、いつまで待っても開店しなかった。
結局は閉店となってしまったが、ここの蕎麦は好きだったので残念である。
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