少し前に「夜の新橋」の写真を撮ったら、次に「夜の門前仲町」の写真を撮りたくなった。夜に出掛けるのが億劫になっているが、「下町の夜はどうなっているのか?」に興味がわいた。時々、深川不動尊へ行く時に、途中の右側に「辰巳新道」の標識がある。
その通りが夜の飲み屋街のようで、そこへ行ってみることにした。
辰巳新道の入口で、その先の様子を窺った。
酒を全く飲まない私は、こういう場所に行くことは無い。
だからなんだか遠慮しいしい入って行った。
新橋とは違い、店は開放的ではない。扉を閉じているので、中の様子が分からない。
恐る恐る辰巳新道を進む。
写真を撮るのも警戒しながら撮る。誰かに文句を言われないかと心配しながらである。
たまに人が通るが、特に店に入るでもなく通り過ぎて行く。
たぶん近道なので、ここを通るのだろう。
それぞれに贔屓の店があり、「一見客」はあまりいなさそうだ。
店の前には自転車が置いてある店が多いが、お客は自転車で来ているのだろうか?
或いは店のオーナーの自転車だろうか?
なんだかローカル色が濃く出ていて面白い。
店の名前も「ゆうちゃん」、「たんぽぽ」、「みよし」などで、お洒落な名前の店は無い。お客がお洒落でないのだろうか?
100メール足らずの「辰巳新道」だったので、物足りくな感じて別の場所にも行ってみた。次の場所は交差点のパチンコ屋の裏で、大横川と挟まれた路地である。
通りの名前は調べたが、分からなかった。
入口に大きな提灯が下がっていて、「酒と飯」と書いてあった。
こちらの路地の方が人気があるのか、少し人通りがあった。
その分、写真を撮るのが難しい。仕方ないので、「どの店に入ろうか?」と探しているふりをしながら歩いて行った。
こちらの通りは辰巳新道違い、店内が見える店が多い。
酒を飲まない私が言うのも変だが、お客もその方が入り易いだろうと思う。
酒飲みにだって、予算があるだろう。
だから幾らになるか分からない店には入り難い。
メニューが店の前に張り出してあり、中の様子が見える店は大流行りのように見える。
「もつ焼きセンター」の前で、若いサラリーマンが「入ろうかどうしようか?」といつまでも相談している。やっと入って行ったと思ったら、満席で断られていたのが可笑しかった。夜の町の散策は面白かった。
(おまけの話)
滅多に来ない門前仲町の夜なので、神社仏閣も見て廻った。
門前仲町交差点の角に、大きなパチンコ屋がある。
その店の前から、私は都バスに乗って家に帰る。
だからパチンコ屋に入るお客を、いつも見ている状態になっている。
パチンコ業界は不況だと言われているが、ここは頻繁にお客が出入りしている。
「辰巳新道」を過ぎて公園を横切ると、左側が「深川地蔵尊」である。
夜の深川地蔵尊には初めて来た。
本殿の扉は閉じられていて、昼間の喧騒とは違い全く静かだ。
1人の男性が足早に本殿に向かい、お参りをして去って行った。
ここは商売熱心で、社務所とは別に売店があり色々なものを売っているが、夜は店も閉まり静かなものだ。
次に少し先の「富岡八幡宮」にも行ってみた。
横から入る道は工事中で入れないので、正面に回る。
ここも誰もいない。日本一の大神輿を飾った建物も閉めてある。
手水舎の水も止まっている。本堂に向かうが誰もいない。
本堂の扉が閉められているのを初めて見たが、立派な扉だった。
少し薄気味悪いので、お参りもしないで戻って来た。
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