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「ジャズ喫茶」,どんどん姿を消していきます・・・。
私が若い頃足繁く通っていた吉祥寺の「MEG」はオーナーが代わって全く違うお店になってしまいました。ジャズ・バーと言いますか何と言いますか・・・。
伊勢原のジャズ・レストラン「めるしい」はマスターの体調不良他の理由で数年前に閉店。
今回初めてお伺いしたジャズ喫茶「Leaf」は,何度か移転しながら,古き良きジャズ喫茶のムードを色濃く残していました!

住所は「北海道函館市松風町7−6」。津軽食堂裏となっていますが,津軽食堂がわかりにくい(笑)。
方向音痴の私はカーナビがないと辿り着けません。

昔のジャズ喫茶はストイックにジャズを聴くところという感じで「私語厳禁」なんていう張り紙がしてあるお店もありました。
このお店はそれほど敷居は高くないです。でも入り口に「静かにジャズを聴くお店です」という趣旨のことが書かれていました。
若干の戸惑いと緊張と共に入店。
大変,落ち着いた趣のあるお店でした。



昭和にタイムスリップしたような店内。
たくさんの色紙がこの店の歴史を語ります。
巨大なJBLのスピーカーがあり,そこから小さな音量でジャズが流れています。
まずは「オリジナル・ブレンド」を注文しました。
淹れ方はサイフォンでした。

おいしいコーヒーです。酸味や苦味の少ない,完熟豆の甘味のある味です。
美味しいので,この豆を購入してきました!
私が「真面目聴き」の客であることを察知すると,何気なくアンプに近づいて,様々な調整をして,音量を上げてくださいました。
少し専門的な話になりますが,ここのスピーカー,低音,中音,高音,スーパーツィーター(超高音)で構成されていて,それぞれを別のアンプで駆動しているようです。
これを鳴らすのは至難の業です。きっとマスターが何年もかけて調整し尽くした音なのでしょう。
音は何というか,全く角がなく,ふわーっと丸く包まれるような良い音です。音を鳴らしているというより音楽を鳴らしているという感じでしょうか。
かかっていたのは超名盤,ビル・エヴァンスの「ポートレイト・イン・ジャズ」です。

ジャズ喫茶でこのような超名盤がかかっているのは珍しいです。
私のようなジャズ通(つう)とはちょっとずれたところにいる者は本当はこのような超名盤をお店自慢の超弩級システムで聴いてみたいのですがなかなかかないません。マスターの博識の結果のようなマイナーなレコードがかかっていたりします。
今回,用事があって函館に行ったので滞在時間は非常に短かったのですが,日々の喧騒から逃れて,全身のネジがどんどん緩んでいくような寛ぎを味わいました。不覚にも落涙してしまうほど感動しました。すっかり癒されました。
かかっていたビル・エヴァンスの「枯葉」をご紹介。
今朝,購入したコーヒーを早速飲んでみました。
イメージ通りの刺激の少ないやさしい味です。お店の音も雰囲気もコーヒーの味も「角のない丸み」を帯びているようでした。
函館には気になるジャズのお店がまだまだあります。
また違う店を探訪します。
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