コミュニティをつなぐ神社(1)
コミュニティをつなぐ神社(2)
どんどんと廃れていく神社の存在感の中で、
多分かつての賑わいを取り戻すなんていうのは難しいと誰もが考えるはずだ。
ここ10年ほど豊浦町の神社祭を見て、
宮司の後継者がいないという問題は深刻だと思った。
宮司が不在になった神社はいよいよ廃れることであろう。
そうしたら、
昔からなんとなく神社にお参りに行く人すらいなくなり、
神社というコミュニティの拠点は地域から忘れ去られる。
綿々と続いてきたその土地の人々の痕跡が消えるのだ。
それも自然の摂理というならばそれまでの話だが、
何かそこに自分の、あるいは
自分たちのアイデンティティを求めている人にとっては
それは重要な問題なのだと思う。
僕もそんな人間だ。
だって代々繋がってきたたしかな事実の積み上げが
今の自分やコミュニティ、国や世界を作ってきたのは事実だからだ。
そしてそういうものはあとから作り直そうとしても
一度途切れてしまったら修復は難しいし、
もちろんお金では買えない精神性の証でもある。
だからその希少性からしても
もっとそういうものを見直さないと
我々日本国民は後悔先立たずになるのではないか。
そうして半ば諦めの気持ちのもと、
3年ぶりに復活した今回の神社祭だったのだが、
そこに手伝いに来ていたメンバーは、
なんかいつものメンバーとガラッと代わって雰囲気が変わっていた。
神様をお神輿にお載せして町を回る間、
僕は今回お手伝いに来たみなさんそれぞれと話をして
どういう関わりで手伝っているのかを聞き出した。
新しく見る顔は、
みんな僕よりも10歳くらい若い人たちばかりだったので、
非常に興味があったからだ。
(つづく)
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