テレビをつければアイドルたち百花繚乱の時代。
ステージに向かって野太いファンたちが吠える。
家の外ではリーゼントの暴走族が爆音を鳴り響かせ走り回っていた。
70年代から80年代。
あの頃は確かに熱かった。
アイドルといえば山口百恵、浅丘めぐみ、岩崎宏美、南沙織・・・・・・
どのアイドルも好きだった。
あの時代。
今でも僕の脳裏にはあの頃のままの彼女たちが焼き付いている。
しかし、中でも特に僕が好きだったのは、キャンディーズだった。
親しみのあるルックスだけではない。彼女たちの歌も踊りも演技も好きだった。ドリフの「8時だよ!全員集合」にもよく出演していたなあ。
メンバーそれぞれが、いわゆるタレントでアイドルだった。
同じ頃に一世風靡したピンクレディーの前に、かなり人気がかすんだ感はあったが、それでもキャンディーズのファンは当時最も熱烈だったと思う。
だがヒット曲も出してこれからという時に、彼女たちはコンサートで突然の解散発表をする。中二の夏のことだった。
「私たち9月に解散します。普通の女の子に戻りたいんです!」というメンバーのランちゃんの言葉を僕は信じられなかった。
当時はその理由を知る由もなく、ただただ愕然としたのを覚えている。
(つづきはこちら)
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