ブログ閉鎖中の話題(2016年9月26日)
今どきは「出世」という言葉は死語か、若い人は読めない字かもしれない。
その代わりの言葉は「栄転」、「上昇」、「昇進」、「金持ち」などであろうが、なにかシックリ来ない。出世には、これらの言葉で言い表せない独特の響きがあるのである。

なぜ「引退ジジイが今さら出世」と思われるだろうが、実は「出世の石段」というものが虎ノ門交差点近くの愛宕神社に存在するのである。
寛永11年(西暦1634年)に時の将軍である家光公が愛宕神社の前を通りがかった時に石段の上に綺麗な梅の花を見付けて、「誰か石段を馬に乗って取って来い」と命じた。

誰も返事をしない中で、曲垣平九郎という男が馬で石段を登り梅の花の枝を取って来た。そして殿の覚え目出度く出世したという故事から、「出世の石段」と名付けられた。
以前にここへ来た時に、この石段を見ている私は「ここを馬で登るのは無理だ」と感じた。余りの急こう配と、石段の長さに歩いて登るのも怖かった覚えがある。

9月22日から24日にかけて、愛宕神社で2年に一度の「出世の石段登り祭」があると知り、是非とも写真に収めたくて出掛けてみた。
最終日の午後3時30分から石段を下り、午後7時から暗い中を石段登りが行われる。
お祭りでは石段を馬ではなく、神輿が下って登る。 これでもかなり危険だと思う。

東京23区の自然の山では最高峰の25.7メートル。
最終日の24日は台風16号が去った後なのに、秋雨前線の影響で朝から雨だった。
とりあえず現地に向かう。 地下鉄「虎ノ門駅」を出たら、雨がますます強くなって来た。
虎ノ門ヒルズを横目で見ながら進む。

愛宕神社に着いたら、鳥居の横の酒屋で数人の若い衆がビールを飲んでいる。
でもなんか店の中も、お祭り特有の高揚感が無い。若い衆に聞いてみた。
私「お祭りはやるのですか?」
男「たったいま、中止が決まった」
私「エー!、じゃあ、今回は中止だと、次回は2年先ですかー?」
男「そうだよ」

仕方ないので、雨の中を1人で石段を登る。
急坂で45度はあるんじゃないかと思うような石段である。
数えたら上まで86段あったが、途中で3回も休憩した。
外からは雨が来るし、中からは暑くて汗が出るし、コートを着ていたので体中がビチョビチョになって頂上の神社に着いた。
(おまけの話)
祭の中止を知っている人が多いのか、神社は人影も少なく、ガランとしていた。
今日のお祭りを当てにして店を出している屋台が4~5軒あったが、今日の売り上げはゼロだろう。雨が恨めしいだろうなー。

お神輿の写真を撮って、石段を下ろうと思って近づいて驚いた。
上から見ると真っ逆さまに落ちるような急階段で、私には降りるのは無理と感じた。
仕方ないので、横道の石段を下りたが、こちらもかなりの急階段だった。
金属の手摺に掴まりながらソロソロと降りたが、格好悪かっただろうなー。

来た時に祭りの若い衆に聞いた店がお祭りの為に、「精進カレー」と「天むす」を売ろうと考えて用意してあったが、大量の売れ残りが出るだろう。
呼び込みのオネエサンに引張られるように店に入り、精進カレーを食べた。500円也。
2年先の「出世の石段祭り」に来られるかどうか?
この年になると、もう1ヶ月以上も先のことでも分からない。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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確かに、出世という言葉には、独特の雰囲気があります。 久しぶりに出席したクラス会で女子に聞かれました。 しんちゃん出世したのお? これにとっさに答えるのは難しい。出世の基準もいろいろあって、地位、名声、収入、とは別に人生の満足度や幸せ度や、目的に向かった後の達成度、もある。 そこでその場での答えは、いやあ、ボチボチやね〜が、適当と判断した次第です。
年寄にとっては「階段」は厄介な物。登るときは身体を持ち上げるがシンドイ!手すりに掴まりながらドッコイショと登って行く。下る時にはもっと怖い。しっかりと手すりを掴んでゆっくりと足を前に出す。絶対によそ見をしてはいけない。