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黄色い軍団の電撃作戦

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冬の間、雪捨て場となっていた庭の斜面は最後まで雪が残っていたが、それも3月末にはすっかり消えた。4月も後半に入ると草木が目を覚まし、庭界隈も一気に緑が増えて賑やかになってくる。

一番乗りはフキたちだ。蕗の薹は雪解けの頃からちらほら顔を出していたが、今度は葉を広げ始めた。続いて土筆。スギナに先んじてまず土筆が頭をもたげてくる。

だが、何といっても最も力強く現れたのはあの黄色い軍団。セイヨウタンポポである。ちょっと目を離したすきに、庭がいつの間にか黄色く染まっていた。驚くほどの速さだ。雪が積もっていた間はタネも飛んでいないはずなのに、なぜこれほど早く広がるのか?

調べてみると合点がいった。彼らは秋のうちにすでに根を張り、地中で低速モードのまま待機している。そして雪解けとともに、他の草花がまだ準備を整える前に根から芽を伸ばして繁茂し、花をつけ、タネを飛ばして領地を広げる。まさに電撃作戦だ。

しかしこのままでは庭がタンポポだらけになってしまう。一年を通じて季節を問わず咲き続けるそのたくましさには素直に感心するが、庭を征服されるのは本意ではない。他にも可愛い植物たちがいて、彼らの居場所も守ってやりたいのだ。

花をつけた後に一斉にタネを飛ばされては手がつけられなくなる。肌寒い風が吹く中、軍手と草取り器具を手に庭へ出た。

だが作戦はすぐに暗礁に乗り上げた。地面に目線を落として作業を始めると、花をつけていない予備軍がすでにその倍以上も蔓延っているのが見えたのだ。これは精神的にくる。

プランAには早々と挫折

根から引っこ抜いて根絶する撲滅作戦は、この時点で断念した。どうせこれから冬まで、どこからともなく落下傘部隊が次々と降下してくる。わが庭だけで決着がつく戦いではないのだ。そこで方針をプランBに切り替え、これ以上領地を広げさせないよう地上部だけを除去することにした。

しかし雑草取りはやり始めるとキリがない。敵は黄色い軍団だけではなく、ギシギシやノラニンジンもすでに参戦してきているから、目についた奴らについ手が伸びてしまう。

ノラニンジン

冬が終われば雪かきの代わりに草取りが待っている。まあそれでも、やることが尽きないのは北海道で豊かな生活をしている証拠だと思って、今日も庭に出る。

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犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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