では、われわれ年配者はどのように町民に働きかけていくのか。具体的に何ができるのか。
まず、基本中の基本から始めたい。
それが「声かけ、あいさつ」だ。
都会に比べれば知り合いも多く、声をかけ合う文化はまだ残っている。しかし昔に比べると、その機会は確実に減ってきている。だからこそ、この文化を意識的に強化していく。道で出会う見知らぬ人にも気軽に声をかける。できれば一言二言、言葉を交わす。
ベタかもしれない。だがこれが、連帯の根っこになる。
人と人のつながりの強さは、同心円状に広がっていく。家族がもっとも近く、次に友人や隣近所、そして豊浦町、周辺地域、北海道、日本……と続く。スポーツで考えるとわかりやすい。普段は挨拶もない豊浦町民同士が、豊浦シーガルズの試合の応援では一体感を持てる。サッカーW杯では見知らぬ日本人どうしがスポーツバーで意気投合する。宇宙人が攻めてくれば宗教が違うからといって戦争している場合ではない。一緒に戦うはずだ。つまり、「共感」が深まれば、人はまとまるのだ。
そしてその共感を深めるには、お互いが「何者か」を少しでも知ることである。そこに「安心」が生まれ、「共感」の余地が広がる。
われわれは同じ「豊浦町民」として、「この町の将来を豊かにしていく」という共感でまとまらなければならない。その意識が町民一人ひとりの心に芽生えたとき、まちづくりは自然と動き出す。一部の人間だけでは成り立たない。みんなを巻き込むのだ。だからこそ、挨拶という小さな行為が、連帯構築の第一歩となる。
次に必要なのは、「当事者意識をつくる仕掛け」だ。
それぞれが忙しい日常を送る中で、自分の生活の外に目を向けてもらうのは簡単ではない。人は、自分ごとにならなければなかなか動かない。だからこそ「仕掛け」が要る。
地域への意識を自然に向かわせるには、楽しいイベントが一番だと思っている。季節ごと、事あるごとに、町民みんなが参加できる催しを続けていく。規模は小さくていい。コミュニティセンターを使って、主催者が準備と後片付けで疲弊しない運営を心がければいい。親子で、老若男女が一緒に楽しめるものを、しょっちゅうやる。それだけで、町はじわじわと活性化していくはずだ。
では、俺に何ができるか。
実は、テーブルシャッフルボードという切り札がある。このスポーツを軸に、まちづくりの活動へと広げていけると本気で考えている。俺の野望である。テーブルシャッフルボードは、年齢や体力に関係なく楽しめる。老若男女が同じテーブルを囲んで競い合えるゲームは、そのままコミュニティの縮図になり得る。まずは興味を持つ仲間を集め、町や商工会を巻き込み、やがて多くの町民を「楽しいから参加した」という形で動かしていく。
自分だけ楽しんでいてもいけないな、と最近つくづく思う。俺と同じような思いを持つ同志を集めて一緒に活動をするグループをつくり、豊浦町の連帯づくりを通して楽しい豊かなまちづくりにつなげていこうと思う。

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