MENU

仕事の新パートナー

27

4月から仕事を徐々に整理してきたが、確定申告だけは容赦がなかった。青色申告で控除をきちんと受けるには正しい複式簿記が必須であり、手を抜けない。

会社の経理は会計事務所に委ねているが、個人事業分は自分でやっている。問題は、毎年「申告期間が来たらまとめてやろう」という悪癖だ。面倒なことは後回しになる。毎月やればいいものとわかっていていつもできないことを繰り返して自分でも呆れてしまう。さらに厄介なことに、今回は3年前まで遡って減価償却の誤りを修正しなければならなかったから大変だった。

経理とは、孤独で地道な作業の積み重ねだ。数字は嘘をつかないから、ミスがあれば必ず自分に返ってくる。しかしその分、誤りを発見して修正したとき、全ての数字がぴたりと合う瞬間の爽快感は格別だ。それがこの作業の、唯一にして確かな報酬である。

今回、その孤独な作業をする上で、昨年からのWebサイト制作に次いで、青色申告においてもAIをパートナーとしてみた。

結果は予想以上だった。まるで優秀な部下を一人得たようで、仕訳の確認から税務署の観点からアドバイス、さらには節税のアドバイスまで、リクエスト以上の提案もしてくる。しかも繰り返しの修正作業についても一言も文句を言わず、嫌な顔もしない。あまりにもできたパートナーなので逆に怖くなるくらいだ。

だが油断は禁物だ。特に計算ミスについてはかなり多いし、正確な情報に紛れて、シレッと誤りが混ぜてくることもある。指摘すると、すみません、貴方が正しいです、とただ謝ってくる。だから100%信頼はできない。それでも、現時点で使わない理由はもはや無いだろう。あとは差し出す情報は共有され、他でも利用されてしまうことを前提にして、重要な情報は入力しないことだ。

AIは加速度的に進化している。数年のうちに、ホワイトカラーの仕事の多くがAIに取って代わられるだろう。アメリカではAIにプログラマーが自分の技術をすべて引き継がせる仕事をしているが、それはつまり自分をクビにするための仕事をしていることになる。どんな思いでその仕事をしているのか。この止められない流れの中で、果たして人間は自分の居場所を作っていけるのだろうか。

\ この記事をシェアする /

犬と暮らしとカヤックと

kayaker

豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

アクセス総数
37,492回

コメントはまだありません。

コメントを書く


kayakerTOPページに戻る