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水彩画で見る東京(1)

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【大手門】
同級生のKさんは「水彩画」を描くのが趣味である。
趣味のグループに属していて、時々、写生に行った場所の水彩画をメールで送ってくれる。そこで私は彼の写生した場所に行き、水彩画と私の撮った写真を並べることを思い付いた。

彼にそのことを知らせると、謙遜したメールが送られて来た。
『私のスケッチもリタイヤしてから始め20年が経ちましたが、下手な横好きで300枚ほど溜まりました。人にお見せするほどの技量もなく、出かけて描くことに楽しみを感じています。近年は視力が落ちて、描く回数も減ってきました』と返信して来た。

そのメールに添付されていたのが「皇居の門」だったので、先ずは東京駅からも近いので「大手門」を取り上げた。

「大手門」

「大手門」の意味を調べてみたら次のようなことが書いてあり、少し驚いたが知識が増えた。『大手門とは日本の城の構成要素である門が置かれた場所に注目した分類のひとつであり、城の正面に位置する門のこと。・・・』

『敵を追い詰める方向を意味する「追手」という字をつかって「追手門」とも書く。城を攻められて立て籠もる作戦を取る時、この大手門の場所に敵を寄せ付けて戦闘を集中させるための場所とされている』。

写真を撮って帰りパソコンに取り込んで水彩画と写真を並べてみたら、どうもなにか違う。私の早とちりで「大手門」ではなく「桔梗門」を撮っていた。なぜ出だしからこんな初歩的なミスをしたのか? 仕方ないので、別の日に改めて撮影に行った。

「大手門」

【和田倉噴水公園】
大手門の近くに「和田倉噴水公園」がある。
環境省のHPでは『和田倉地区にある噴水公園は継続性と新たな発展をテーマにしており、民間協力も得て、今上陛下のご成婚を機に平成7年に完成したもので、・・・』

『上皇陛下のご成婚を記念して昭和36年に完成した高さ6mに吹き上げる大噴水を再整備し、新しく造られた高さ5.5m、長さ30mの落水施設やモニュメントとを流水施設で結んでいます』とある。

しかし最近はいつ行っても大噴水は絵のような水を吹き上げていないし、奥の落水施設も水を落としていない。「水不足か?」、或いは「噴水は寒いからか?」。理由は分からない。

 「和田倉噴水公園」  

水彩画の描かれた場所を探してウロウロしたが、同じ構図にならない。 
池の角を合わせて撮影すると、噴水が重なってしまう。
絵は自分のイメージした構図に変えて描けるし、不要なものは削除出来る。

これが実際の光景を撮影する写真とは、大きく違う点だと思う。
絵の方が自由度が高いし、シャッターを押すだけの写真と違って絵を描く技量も必要である。

「和田倉噴水公園」

【東京駅北口】
東京駅は私の乗る都バスの終点である。
かなりの頻度で東京駅には行くが、駅舎に入ることは滅多に無い。
この絵は東京駅丸の内側のレンガの駅舎であり、北口を描いた構図になっている。

新1万円札の裏側には、同じ構図の東京駅北口が刷られている。
駅前の広場には相変わらず外国人観光客だけではなく、日本人観光客も大勢いる。
みんなレンガの駅舎を背景に、記念撮影をしている。
やはり観光客にとっては、東京駅は東京を代表する場所なのだろう。

 「東京駅北口」

「大手門」で撮影場所を間違えたのに、東京駅でも同じ間違いをした。
水彩画を見て私は、「人間の目は広角だからこの見えるんだ。私のカメラはコンパクト・カメラだから、こうは見えない」とまた早とちりしてしまった。

水彩画の描かれた場所は北口の右側だ思い込んでいたのだが、家で落ち着いて見直したら「正面」から写生していた。

子供の頃から通信簿には「落ち着きがない」と書かれただけあって、この年になっても落ち着きが無いのである。東京駅と和田倉噴水公園はすぐ近くなので、改めて撮り直しに行った。

 「東京駅北口」

【歌舞伎座】
銀座に出る時に乗る都バスは、この前を通過する。
いつも歌舞伎座の前で記念撮影をしている人達を見掛ける。
中央区は敬老の日を記念して、70歳以上の高齢者を毎年、区内の劇場に招待している。

劇場は「歌舞伎座」、「新橋演舞場」、「明治座」の3ヵ所だが、そこを順番に使っている。
昨年は歌舞伎座の番だったので、4年ぶりに歌舞伎を見た。
この絵は道路の向かい側から描いたのではないかと思う。

「歌舞伎座」

「絵」は写真と違い、不要なものは書かないことが出来る。
道路の向かい側から撮影すると、写真では晴海通りの中央分離帯の柵が入る。
最近の技術ではAIで、この柵を消してしまうことも出来るようだ。
写真でも「フェイク」が出回り、どれが正しいか判断が付かない世の中になってしまった。

「歌舞伎座」

【築地本願寺】
ここは私のブログに何回も登場している「築地本願寺」である。
私は勝どきに越して来た時に、ここにロッカー式の自分のお墓を買った。
そして実家は禅宗だが、その時から浄土真宗に宗旨替えしたのである。
まだ誰も入っていないが、毎年4万円の維持費が掛かるので早く入らないと損だと思っている。

 「築地本願寺」

現在は耐震強化工事の真っ最中で、同じ構図の写真を撮ってもよく分からない状態になっている。今年の12月までには完成するようだが、人手不足でも大丈夫だろうか?

現在の建物はインド等アジア古代仏教建築を模した外観や本堂入口のステンドグラス、数多くの動物の彫刻などが特徴でオリエンタルの雰囲気である。建物内の中央正面に本尊阿弥陀如来が安置している。

2014年には本堂及び大谷石の石塀と三門門柱が国の重要文化財に指定されている。
信者でなくとも、本堂で椅子に坐り休めば心が落ち着く。

「築地本願寺」

 

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伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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コメント(4件)

  • 実物の写真と絵を並べて比較してみるのはとても面白いアイデアです。こうしてみるとご友人の水彩画は実に味がありますね。改めて絵の魅力を感じます。こういう絵が描けることが本当にうらやましいです。

  • Kさんの水彩画です。実によい観察力、ときちんと描く忍耐心を持っていらっしゃる。その上、着彩も上手にされている。建物など、細部のディテールもおろそかにせずに拾っているので、視力も良くなくては出来ないことだ、と推測いたします。

  • K君の水彩画は「趣味」の域を超えている。人間の才能の奥深さを教えてくれる。写真よりも人間の目よりも被写体の真実を伝えている。写真を一時趣味?としていた私は数多くシャッターを押して偶然を期待した傑作を目指していたが、それでもなかなか傑作という作品は出来上がらない。水彩画のシャッターは一回限りの作品であり撮り直しがきかない。辛抱強く被写体に向かう気迫が違うことがよく判った。今日のブログは良い目の保養が出来ました。

  • 今朝のブログを拝見して、びっくりしました。人前に出せるような作品ではないので恥ずかしい限りです。リタイヤ後に一人でできる趣味を考えて、駅前のカルチャースクール「旅のスケッチ」講座に入会したのがスタートでした。月/1回の教室で、近郊に出掛け、約3時間のスケッチの後で、仲間との昼食が楽しみで今まで続いています。耐水ペンで輪郭を描いた後、透明水彩で着色したものです。写真と違い、不要なものは描かない、色彩も自由なのが魅力です。
    体力が続く限り、続けようと思っています。

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