幼い頃は、プレゼントがもらえる12月25日の朝が楽しみだった。
それがいつの頃からかサンタクロースからのプレゼントのカラクリを知ることとなり、弟と一緒に寝ていた子ども部屋で、イブの夜中に親父が一生懸命にゴルフゲームを組み立てているのを、寝たふりをしながら薄目でワクワクと見ていたことは今でも覚えている。もらったのはおもちゃやゲーム、結構高価なものもあったのだろうが、何をもらったかは今ではほとんど覚えていない。
自分が親になってからのクリスマスイブもまた楽しかった。子どもたちがちゃんと寝静まったかどうか不安になりながら、サンタ作戦を開始する。クリスマスツリーのところに置いてあるサンタ宛の手紙を取り、おもてなしのクッキーをひとかじりしてから、プレゼントを枕元に置く。他にもいろいろとサンタクロースの夢を壊さぬよう、一生懸命演出を工夫したものだ。
そして、あの時自分の親父もきっと同じ思いで、俺たち兄弟にプレゼントをしてくれていたのだろうと、今更ながら感じて少し胸が詰まった。

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