私は午前5時からベッドでラジオを聞いている。
ある日のゲストにエッセイストの「石田ゆうすけ」という名の作家が登場した。
27歳で会社を辞めて、7年半をかけて自転車だけで世界を回った人のようだ。
面白そうなので図書館で検索してみたら、ラジオで話していた本「世界の果てまで行って喰うー地球三周の自転車旅ー」は新刊書の為に蔵書は無く予約だけした。
仕方ないので蔵書にあった「自転車お宝ラーメン紀行」を借りて来た。
すぐ何かに影響を受ける私は、いつもランチに食べている麺類の話を今回は「都営交通 麺紀行」として書いてみた。

「自転車お宝ラーメン紀行」
【うどん】
最近の私はランチと言えば「うどん」である。ご飯ものを食べると、夕食まで腹が空かないので困るのである。色々な店でうどんを食べているが、ほとんどがチェーン店で特色が無いからつまらない。
若い頃は「うどん」は嫌いで、日本蕎麦ばかり食べていた。若気の至りで、江戸っ子を気取っていたのかもしれない。
うどんが好きになったキッカケがある。
現役の時、私の会社の近くに、「手打ちうどん」の「平作」という店があるのを知ったのである。その店で初めて「なべ焼きうどん」と「もり」を食べた。その時に「もり」の美味しさに目覚めたのである。

「かけとイカ天」(520円)・・・汐留(つるまる)
マンションでの友人に、うどんの本場である香川県出身者がいる。
彼の子供の頃の話だが、「うどん」は10円くらいで学校帰りの「おやつ」だったそうだ。東京に出て来て驚いたことがあったそうで、「冷たいうどん」があるのを知った時だったそうだ。「うどんは熱くなきゃ駄目だ!」と、今でも言っている。
私は東京BRTが開通してから、汐留(新橋)に行くことが増えた。
すると必然的に汐留の「つるまる」に行くことになる。

「かけ(小)」とイカ天(460円)・・・有楽町(丸亀製麺)
以前の地元には「うどん」の名店が3軒あった。
「平作」の他に「武蔵野うどん」という、郷土の「うどん」があった。もう1軒は「肉汁うどん」で、これも美味しかった。
武蔵野郷土館に入場料を払って入り、うどん屋へ行っていた。
郷土館は見飽きているので見ないから、「うどん」に入場料がプラスだった。
都内で写真の他にたまに行く店では、人形町に3軒、森下に1軒、木塲に1あるが、チェーン店らしくあまり気に入っていない。
数寄屋橋の「はなまる」と、有楽町の「丸亀製麺」にもよく行くが、汐留の「つるまる」が一番私は好きだ。
丸亀製麺は「かけ小」があるのが嬉しい。最近は「並み」は少し多過ぎる。

「かけ(小)とイカ天」(490円)・・・数寄屋橋(はなまる)
【ラーメン】
「うどん」に飽きて、ラーメンを食べる時もある。その時はなるべく珍しい店に行くようにしている。でも私は豚骨は全く体が受け付けないので、あっさりの東京ラーメンがいい。それも醤油ラーメンに決めている。
築地市場の向かい側の晴海通りに最近になり、「らぁ麺 貝と牡蛎」という名の店が開店したので行ってみた。ラーメンは2種類だけで、「貝の出汁」か「牡蛎の出汁」かを選ぶ。まあまあ美味しかったが、でも「たかがラーメン」である。
長く生き過ぎると、なかなか「これは旨い」というものに出会えなくなる。
それもまた不幸である。

「貝らぁ麺」(950円)・・・築地(らぁ麺 貝と牡蛎)
宝町に3週連続で出掛けて行った。「宝くじドリーム館」で演芸があったからだ。
1回目は尺八、2回目はフラメンコ、3回目は歌謡曲であった。
午前11時に整理券をもらい11時40分に入場となり、12時から1時間のショータイムである。11時40分までの間にランチを食べるので、近くに「うどん屋」が無いので喜多方ラーメンに行く。
ランチタイムは「小ライス」が付く。1回目の時はもらったが、食べきれずラーメンを残してしまった。それからは「ご飯はいらない」と言っているが、値段は同じである。

「喜多方ラーメン」(850円)・・・宝町(坂内)
テレビコマーシャルで盛んに「餃子チェーン」の「王将」が「五目あんかけラーメン」の宣伝をしている。写真が上手なので、いかにも美味しそうに見える。
そこでコマーシャルに乗せられて、門前仲町の「王将」へ食べに行った。
出て来た実物はTV画像とは大違いで、騙されたとまでは言わないが美しくはない。
五目なのにエビは1匹、肉は少々、シイタケ1つ、あとは白菜と青菜だった。
味は普通だった。最近の私は安い「うどん」ばかり食べているので、食べ物の相場が分からなくなっている。それに世間では色々なものを頻繁に値上げをするので、更に分かり難くなっている。

「五目あんかけラーメン」(825円)・・・門前仲町(王将)
(おまけの話)【日本蕎麦】
最近の私は蕎麦より「うどん」が好きになっているが、「日本蕎麦屋」も取り上げてみる。神楽坂には「小石川後楽園」に行った帰りに、ランチを食べに行く。
ここは以前は同級生で演歌歌手だったMさんが住んでいたので、時々、行ったが今は倉敷へ越してしまった。
神楽坂を上り切る少し手前の左側に、「山せみ」という名の日本蕎麦屋がある。
ここはしばらく前から「とんかつ」もやるようになった。
ランチで出す「ヒレカツとせいろ」は私の好きなメニューで、特にヒレカツが美味しい。
ご飯も付いて来るがとても食べ切れないで、ヒレカツだけ食べてご飯は3分の2は残してしまう。

「せいろとヒレカツ」(1400円)・・・神楽坂「山せみ」
上野に行くと、ほとんどランチは「和楽庵」という名の蕎麦屋に行く。
ランチ以外は食べたことは無いが、私は「せいろと小天丼」が好きだ。
「せいろ」も美味しいが、小さな天丼が美味しい。
食べる前は食べる気満々なのだが、残念ながら食べ終る頃には腹が苦しくなっている。
年をとると気持ちは若いのだが、私が高齢者であることを胃腸から知らされる。

「せいろと小天丼」(1200円)・・・上野「和楽庵」
築地本願寺の境内に和食店の「紫水」があり、お寺の法事客、参拝客、近くのサラリーマンなどでいつも賑わっている。ここでは日替わりの「ビジネスランチ」を出しているが、私はランチではない「鴨そば」を注文する。蕎麦も色々なメニューがあり、なかなか人気があるようだ。
「鴨そば」は合鴨だろうが、たくさん入っている。スープも出汁が効いていて美味しい。
私は築地本願寺に墓を買ったのでメンバーカードを持っていて、メニュー価格から10%の割引になる。コロナ禍前にここにアルバイトのミャンマー人留学生の女の子がいたが、とても可愛い子で私は贔屓にしていた。

「鴨そば」(950円)・・・築地本願寺「紫水」
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