やっと本格的な春がやって来た。気温も20度近くになり、外へ出ても気持ちが良い。
そこで「豊洲ぐるり公園」に行って、のんびりしようと考えた。
マンション1階のマルエツで「カツサンド」を買い、東京BRTに乗って「豊洲市場」で降りた。そこから少し戻ると「豊洲ぐるり公園」がある。

「豊洲ぐるり公園」の広い遊歩道
天気が良く、気温も丁度、気持ちが良い。青空も綺麗だ。
広い遊歩道を歩いて行くと、右手に東京オリンピックの時の選手村が見える。
現在は分譲住宅となり近隣よりは比較的に安かったのか、人気の場所のようだ。
選手村の広報にはブルーのストライプの入った、私の住むマンションも見える。

右手には東京オリンピックの元選手村が見える。
久し振りにここへ来たら、新しく「船着場」が作られていた。
よく見ると「江戸前ピア豊洲」と看板が出ている。
これは豊洲市場の付帯設備で完成した温泉施設の「先客万来」の船着場のようだ。
ここから屋形船に乗って、お台場などの周遊観光をするようだ。

「江戸前ピア豊洲」
私は先に進む。公園の先端までは、豊洲大橋から約1キロ近くある。
そこには階段状の木製の椅子があり、多くの人達がここで休む。
私もここが好きで、一番上の段に座った。
気温は少し寒く感じるが日差しが暖かく、頬を撫でる風が気持ち良い。
持参した本を取り出し読む。

先端の階段状のお休み場
11時30分を過ぎたので、買って来た「カツサンド」を食べる。
お茶も持参しているので、デザートに買って来た小さな羊羹を食べる。
なにも考えることも無く、ただただボーとして海を眺めている。
青い空、青い海。こんな光景を見ていれば、目にも良いかもしれないと思う。

パノラマ撮影の光景
目の前では2人の釣り人が竿を海に入れている。
いつまで見ていても、全く釣れない。その内に2人は階段のところに来て、昼寝をしてしまった。散歩をする人、ジョギングをする女性、犬の散歩をさせている人がいる。
レインボーブリッジの上を走る車を、ボーと見る。私はいつまでもボーとしている。
階段椅子の上に上がってみた。
その後ろはバーベキュー会場になっているので、若い人達が楽しそうに何かを焼いている。高級そうな自転車で来ている若者がいた。
お互いに離れた場所にいるので、知り合いではないようだ。
みんながそれぞれに自分の好きなことをして、この時間を過ごしている。
至福の時である。「春のうらら」はお金を出さなくても、こんな良いこともある。

高級そうな自転車で来る若者たち
(おまけの話)
階段椅子に座って本を読んでいたら、セキレイが歩いて近付いて来るのが見えた。
私は体を動かさずに静かに見守っていた。
セキレイはどんどんと私に近付いて来る。手が届きそうなところまで来た。
それ以上は近付かない。なにか餌でもくれると思っているのかもしれない。
なにももらえないと分かると、セキレイは階段の下から遊歩道へ降り、そして飛び去って行った。

「セキレイ」が近付いて来た。
前方の海には、時々、色々な船が通って行く。
それをボーとして見ていた。
レインボーブリッジの方から遊覧船がやって来て、日の出桟橋に向かって行った。
すると目の前の海で休んでいた「ゆりかもめ」が一斉に飛び立ち、遊覧船に群がった。
きっと乗客がなにか餌を投げているのだろう。
暖かい日差しの中で、海を見て、本を読んで、そして鳥を見る。

遊覧船に群がる「ゆりかもめ」
そろそろ帰ろうと思い、豊洲大橋へ向かって歩いていた。
すると前方で釣り人が何か連れたらしく、タモ網を海に入れたのが見えた。
すぐに近付いてみると、大きな魚が網に入っていた。黒鯛が釣れたのである。
私 『凄いですねー。餌はなんですか?』
釣り人『疑似餌です。魚にも好みがあるようで、なんでも喰い付く魚もいます』
私 『今日は何匹、釣ったのですか?』
釣り人『まだ2匹です』
そして彼は黒鯛をリリースして、また釣りを始めたのである。

「黒鯛」が釣れた。
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