今年は「空梅雨」なのか、暑い日が続いている。
テレビのニュースでは「地方では1時間に120ミリという集中豪雨が発生している」らしい。暑くても出掛けなければならいのも辛いが、仕方ない。これもオーバーだが運命だろう。
予約してあったエルメスの「Le Studio」で、11時からの無料映画「トラブルメーカーズ」を見た。広い大地にアートを描く人達の話だが、あまり面白くはなかった。
でも通常は映画館で料金を支払って自分の好みの作品を見るが、ここではどんな映画か、見てみなければ分からない。それも私の知識を広げる役に立っている。

「トラブルメーカーズ」
映画が終ってから、「GINZA5」の地下一階の「うどん屋」でランチを済また。
そして涼しい場所を求めて、帝国ホテルまで歩いて行った。
それだけで汗だくだくである。日比谷の映画街を通り抜けて、帝国ホテルの裏口から中に入る。正面に小ぶりのヒマワリの花が飾ってあったが、昨年と同じである。
廊下を進みロビーに出ると、ここには大きなヒマワリの飾りがあった。これも昨年と同じだ。昨年と少し違う構図で写真を撮ろうと思い、階段を上って上から撮影した。
ホテルの説明では『四季折々の花を使用したロビー彩花で、非日常空間に彩りと華やかさを添えています』とあった。

ロビー彩花「ヒマワリ」
ロビー1階には喫茶があるが高いしなにも飲みたくないので、その前に隣接している座り心地の良いベンチで休む。
同じように考える人が多いのか、喫茶は空席があるのに、こちらは満席だった。
しばらくここで休んでから、次の行動に移ることにした。
正面玄関から歩いて出ると、右手の囲いの中に「枯山水の庭園」が見える。
でも車に乗る人や知らない人は見過ごしてしまうほど、見難い場所なのである。
勿体ないと感じる。ホテル内から見るなら、喫茶に入らないと見られない。

「枯山水の庭園」
今回は「東京モダン建物さんぽ」の撮影の為に、日比谷公園に行くことにした。
交差点で信号待ちをしていたら、隣の日生劇場の彫刻の隙間から小学生の団体が見えた。日生劇場はチケットを買わないと中に入れない。
小学生たちは次々と、日比谷通りの方の入口から中に入って行く。
地下鉄の階段から出て来た小学生が、同じく日生劇場に入って行く。
その時に私は知らぬふりをして、一緒に入ろうと考えたのである。
この話は「東京モダン建物さんぽ」で取り上げたので、そちらをお楽しみに・・・。

べリクレ・ファッツィーニ作「話をする人」(日生劇場)
次に日比谷公園に入り、「日比谷図書館」と「日比谷公会堂」の写真を撮る。
まだ少し元気が残っていたので、公園の裏手から出て霞ヶ関の官庁街に行くことにした。歩き出したらすぐに汗びっしょりになり、止めときゃ良かったと後悔する。
なにしろこの日の最高気温は35度もあったのだから・・・。
西幸門に着いたら、噴水が吹き上げていた。見た目に涼しげである。
ここは「かもめの広場」という名で、木陰があったので、そこで暫く休む。
ただボーと噴水を見続けているだけで、少しは涼しく感じるから不思議だ。
少し休んでから、霞が関の「赤レンガ館」の写真を撮り、そして家に帰るために日比谷交差点方向へ歩いて行った。もうこの頃になると暑さにやられて、熱中症の少し手前の感じになった。霞門のところに来たら、ここはいつもギンナンを拾う場所と気が付いた。
上を見上げたら、青い実のギンナンが鈴なりだった。
昨年から秋にギンナンを拾うのを止めている。
女房が言う『売っているものより、かなり小さい。その上、始末が面倒だから拾って来ないで!』。そんなわけで、今年からはギンナンは見るだけになったのである。

ギンナンの青い実
(おまけの話)
日比谷公園に行った翌日に、東京ビッグサイトで開催中の展示会を見に行った。
東京ビッグサイトは自宅前から東京BRTに乗ると、10分ほどで着く。
展示会の会場は空調があるので、暑くないので気温は問題ない。
この日は色々な会場で色々な展示会が開催されていたが、私の目的は「XRメタバース総合展」である。よく分からないが、「XR」とか「メタバース」と聞けば、最先端のコンピューター技術だろうと想像が付く。

「東京ビッグサイト」へのバス停からの通路。
「XRメタバース総合展」は難し過ぎて、なんだか良く分からなかった。
VRゴーグルを装着して実演をしていたり、参加させたりしている企業も多い。
各企業は社員を通路に立たせて、通り掛かる人にカタログを渡す。
もしそれを受け取ると、胸から下げた私のQRコードを読み取られる。
他の会場では「クリエーターEXPO」、「ライセンシング ジャパン」、「映像・CG制作展」、「推し活 EXPO」、「コミュニケーションEXPO」などを開催していたが、全てを速足で廻って来た。出品者も見学者も「現役の人達は大変だなー」と思った日だった。
かなり疲れたが現役の人達の中に入っているだけで、自分もなにか分かったような気になったのは多分、誤解だらけだろう。

上から見た「CONTENT Hub」の会場
「推し活 EXPO」という展示会があったので、見に行ってみた。
自分でも「推し活」は分かっているが、こんなに広い会場で展示会をやるほどの売上がある業界とは思わなかった。ウロウロしていたら、少し先でテレビの取材陣がコメントを求めてターゲットを探しているのが目に入った。
横を通り過ぎたら、後ろから声を掛けられた。まさか自分のこととは思わなかった。
振り返ったらクルーの女性に『今日はなにを目的に来ているのですか?』と質問された。私は慌てて答えた。
『これを見に来たのではなく、「XRメタバース総合展」に来たのです』と答えたら、去って行った。多分、彼らは「ジジイの推し活をニュースにしたかったのだろう。

「推し活 EXPO」の会場
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