虎ノ門ヒルズから新橋駅までは大して遠くないので、歩くことが多い。
この道を歩いて進み新橋が近付くと、「サラリーマンの聖地」である飲食街を通る。
今回はその通りにある店を写真で一緒に見てみよう。
右手には「新橋産直飲食街 鳥〇本店」という大きな居酒屋が現れる。
残念ながら私は生まれつきアルコールが駄目なので、こういう店に入ることはない。

「新橋産直飲食街 鳥〇本店」
この道かもしれないが、TVのニュース特集で「強引な客引き」の取り締まりを見たことがある。昼間は歩いている人も少ないが、暗くなればサラリーマン達で賑わうのだろう。「もつ煮込」の大きな提灯が出ていたが、私は「もつ」は苦手である。
夜だけでは稼げないので、昼はランチをやったり、昼飲みもやっている店もある。

「もつ焼き 煮込み」の店
立て看板の「定食500円」は安過ぎないか? その先には「昼飲み せんほろセット」もある。「せんほろ」というのは「千円でほろ酔い」という意味で、私が2024年3月に「せんベロの町」である葛飾区立石を取材した話を書いたことがある。
本家は「せんベロ」で、「千円でベロベロに酔える」という意味である。
いまやどこでも値上げの嵐で、しかも新橋では1000円で「ベロベロ」は無理で、「ほろ酔い」なのだろう。

「定食500円」と「昼飲みせんほろセット1000円」
この通りの飲食店はみんな、看板が派手である。
これだけ店が多いと競争も激しいので、「目立つ」が必要なのだろう。
「鳥の本店」、「牛の本店」、「魚の本店」とはどういう意味なんだろう?
でもよく見たら「の」ではなく、「〇」だった。
しかも「朝から朝まで営業」とあるので、居酒屋なのに24時間営業だった。

「鳥の本店」、「牛の本店」、「魚の本店」
昼間は閉めている店の方が多い。
その間に酒屋はビールなどを店の前に配達しておく。
道路に停めたトラックの後ろで、疲れてしまった配達員のオジサンがビールの箱の上に座って休憩していた。飲み物を運ぶ人が熱中症になったら、笑うに笑えない。

配達員のオジサン
少し駅に近くなったら、配達員のオジサンの近くに派手な看板が出ていた。
店は地下のようだが、「なにを無料で案内するのだろう?」
家賃を支払い、人件費を支払い、それでも無料という仕掛けはどうなっているのか?
お客に風俗店を紹介して店からバックマージンをもらうのだろうが、結局はその金はお客が払っていることになる。

「無料案内所」
横に入る路地を覗くと、必ずそこにも飲食店がある。
時々、ランチで行列が出来ている店があるが、きっと「安くて、旨い」のだろう。
最近は全国的にパチンコ屋が減っているし、銀座の昭和通り角に向かい合っていたパチンコ屋も無くなった。それでも新橋でパチンコ屋が頑張っている。
銀座もここから近いが、銀座と新橋のサラリーマンはなにか違うようだ。

パチンコ屋
(おまけの話)
【金券ショップ】
新橋駅前に出たので、涼しさを求めて「ニュー新橋ビル」に入った。
このビルには多くの「金券ショップ」があるが、私は疑問に思っていることがある。
私の周りに聞ける人がいないので、ネットで色々と調べてみて分かったことがある。
例えば新幹線の切符である。
*誰が売りに来るのか? サラリーマンが多い。
*買値は回数券価格の94~95% *売値は回数券価格の97~98% *店の利益は1~3%の薄利多売の商売だ。
こんな商売が成り立つのは、世の中には現金が欲しい人がいるからである。
サラリーマンが新幹線の回数券をクレジットカードで買って、それを金券ショップに売って現金を手に入れる。他にはカラ出張をしたサラリーマンが、会社から支給された切符を売りに来るなどがあるようだ。

金券ショップ「大黒屋」
【ビル内の店舗】
このビルには色々な業種の店が入っている。
1階は金券ショップが多く、ビルの外に面している場所は飲食店がある。
地下一階は飲食店がほとんどで、昼間はみんなランチ営業をしている。
2階はなぜかマッサージ店が多いが、それもどうも怪しい店ではないようだ。
1階で珍しいのは、「チップ制のトイレ」である。私も使ったことがあるが、誰もチップを支払っていなかった。
また「占いの店」も軒を連ねていて、他とは違うちょっと変わったビルだと思う。

「修理屋」もある。
昼時は飲食店はどの店も満席になるが、それでも明らかに違いが出ている。
行列の出来ている店と、行列のない店である。行列のある店は「安くて旨い」のだろう。サラリーマンは毎日、昼は外食なので、高い値段の店はお客の接待でなければ行かない。
どうもみたところ「1000円」が壁のようであるが、最近の値上げラッシュで「1000円」を超す店もボツボツ出て来ている。「サラリーマンは辛い」のである。

ランチを食べるサラリーマンたち
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