ブログ閉鎖中の話題(2015年8月24日)
江戸三十三観音霊場巡りの2回目である。
「シルバーパスを使う」というルールに従い、大江戸線で上野に出て不忍池の蓮の様子を見る。まだ見頃には3~4日は早かった。 蓮の花の撮影には改めて来よう。
その後に歩いて寛永寺の清水観音堂に行く。不忍池からはすぐの距離だ。
石段を登ると観音堂がある。

7月14日には、まだ蕾の蓮が多かった。
観音堂の舞台の前に植えられている松の木が珍しい。
それは歌川広重の「江戸百景」に出て来る枝が丸く巻いている「月の松」である。
汗をかきかき熱射病を恐れながら、持参した魔法瓶から水分を補給する。
JR上野駅から都バスに乗って、「菊谷橋」で下車する。

上野寛永寺の観音堂の「月の松」。 (第二番寺)
バスを降りれば、目の前からカッパ橋道具街が始まる。
暑さの中を外国人観光客がもの珍しそうに「食品サンプル」などを見ている。
その道具街の中ほどに「清水寺」はある。
この寺は道具街に多くの店子を持っているのか、マンション形式の寺の上、商売というか信心に熱心ではなく、本堂はガラスがはめ込まれた鉄格子に遮られて拝観も出来ない。

清水寺はマンションの1~2階が寺となっている。(第二番寺)
仕方ないのでガラス越しにお参りをする。
ガラスの中に荒 了寛和尚の仏画が飾ってあるのが見えて、懐かしかった。
2軒先の商店に挟まれた狭い敷地に「かっぱ河太郎」という金色のカッパが飾ってある。商売繁盛を願って作ったようだが、魚を抱えた金色のカッパは品が無い。

金色の「かっぱ河太郎像」。
商売繁盛はもう私には関係が無いが、一応は拝んでみた。
そこから、次の浅草に向う。 浅草までは歩いて10分くらいである。
バスを待つより歩いた方が早いと思って歩き出したが、暑くて暑くて参った。

浅草寺は裏手に廻ると、ほとんど人がいない。(第一番寺)
浅草はなぜいつもこんなに混んでいるんだろう。
私は今までに何回、浅草寺に来ただろうかと考えてみたが、両手・両足に余るほど来ていると思う。 先日も「朝顔市」に来たばかりだ。

手水舎から本堂を見る
浅草寺にはキリスト教徒もイスラム教徒も来ている。
一神教の彼らは邪教の日本のお寺に来てもいいのかなー?
帰りは都営浅草線に乗るために駅に向ったが、近くの薬屋に行列が出来ていた。
中国人観光客が日本の薬を買うために行列しているのである。
彼らは 漢方薬の本家から来ているのに、どうなっているのー?

本堂は観光客でごった返している。
(おまけの話)
今回の観音巡りは台東区ばかりなので、ついでに近くの曹源寺に行ってみた。
曹源寺はカッパを祀っている珍しい寺である。

カッパの夫婦が出迎えてくれる河童大明神のお社。
カッパ橋商店街は正式には「合羽橋商店街」で、動物のカッパとは関係ないのだが、マスコットに「カッパ」を使っている。 雨合羽じゃ、お客は呼べないからねー。
最近では蠟で作った食品モデルを珍しがって、多くの外国人観光客がやって来ている。
日本には探せば、まだまだ多くの観光資源が眠っているので、外国人観光客の2000万人くらいはすぐ来ると思う。

お賽銭箱にはカッパの好物のキュウリが供えられていた。
私が「カッパ」と聞いて懐かしいのは、黄桜酒造のコマーシャルである。
小島功氏が書く女性のカッパが、なんとも艶かしかった。
アルコールは全く駄目な私だが、あのカッパは大好きだった。
その作者の小島功氏は、残念ながら今年の春に87歳で亡くなった。
ご冥福を祈る。(合掌)

黄桜酒造のテレビ・コマーシャルのカッパ達。
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