クリスマスイブの日には合わない話題だが、今回は「ラーメン」に付いて考えてみた。
私が生まれて初めてラーメンを食べたのは、小学生の高学年の頃だったと思う。
その頃は「ラーメン」と言わず、「支那そば」と言っていた。
それがなぜだか「支那という言葉は良くない」ということになり、いつのころからか「中華そば」になった。
堂々と「しなそば屋」を名乗る勝どきの店(ラーメン 700円)
中学生になり学校の帰りに、友達と「中華そば」を食べることがあった。
その店は駅の傍の「丸信」という店で、値段は30円だったような気がする。
その時の「もり蕎麦」は25円だったので、中華そばの方が少し高かった。
いつの頃から「中華そば」が「ラーメン」に変ったのかは、全く覚えていない。

道路で食べる浅草の「めんまる」(330円)
父が元気な頃には暮れになると、荻窪にあった「春木屋」に年越ソバを食べに行った。
普通の家庭では年越ソバは「日本蕎麦」なのだが、なぜか我が家はラーメンだった。
荻窪にはラーメンの名店が多く、よくテレビや雑誌などに取り上げられていた。
今ではアチコチに美味しいラーメン屋が出現しているので、荻窪の名声は聞かれなくなった。
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「日高屋」(390円)
私は時々、書いているが「豚骨ラーメン」は好きではない。
ラーメンの歴史を調べると、1958年には日清食品が「インスタントラーメン」を発売した。
「豚骨ラーメン」がブームになったのは1989年からだそうだ。
色々と調べてみたが、いつ頃から「中華そば」が「ラーメン」に変ったかは分からなかった。

日本橋、六本木も閉店で、取り寄せをした幸楽苑(1人前298円)
時代の変化と共に、時々、ご当地ラーメンが話題に上がる。
札幌ラーメン、喜多方ラーメン、博多ラーメンなどが有名だったが、その後は色々なラーメンが出て来て、店主が有名になった。その代表例が「大勝軒」かもしれない。サッポロラーメンは「味噌ラーメン」などという禁じ手まで出して来た。日本蕎麦に見習って「つけ麺」も出て来た。

虎ノ門ヒルズ「勝本」(850円)
フランス料理人からラーメンに出て来る人まで現れた。
中央区にはイタリア・ラーメンもある。まだ入ったことは無いが、どうも豚骨スープらしい。
いまやラーメンは日本を代表する国民食となり、世界に進出するまでなった。
数年前には私は1杯1800円というラーメンも食べたが、どうということはなかった。
もう私の知っていた「東京ラーメン」は霞んでしまい、東京でも主役の座を降りてしまった。

五目ラーメン「王将」(660円)
私はラーメンが好きで食べ歩いているのではない。
昼飯は「麺類」と決めているので時々食べるだけで、最近は「うどん」が多い。
そして考える。「ラーメンのスープで、うどんにしたらどうかな?」。
これはまだ誰もやっていないようなので、どこかの店でやって欲しい。
そうなったら、私はすぐに食べに行く。
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浅草の「福しん」(390円)
(おまけの話)
ある日のfacebook の「中央区いいねっ!」で見た、人形町のラーメン屋が気になっていた。
図書館の帰りに人形町へ行ってみた。図書館のある地下鉄「宝町」から2駅で「人形町である。
駅を出るとすぐのところに、麺を箸で上下させている今では流行らない宣伝機械が動いていた。
店の名前は憶えていなかったが、看板には「駄目な隣人」という変な店名が書いてあった。
悩んでもしょうがないので、多分「ここ」と思い店に入った。

動くソバが目印の「駄目な隣人」(人形町)
店は10人も入ればいっぱいとなる、カウンターだけの店だった。
全体が黒でまとめられていて、壁には一面にサイケデリックな手書きの絵があった。
席に座ると目の前に注文票が置いてあり、「太麺、細麺、大盛、普通、小盛、ネギ」などを選ぶようになっていて鉛筆で丸を付けて女店員に渡す。
ラーメンの出来るまで店内を見回すと、テーブル上の海苔と生卵は無料で、胡椒入れは洒落ている。
店全体がバーのような感じで、ラーメン屋とは思えないなかなかセンスが良い店だ。

店内の壁の絵はラーメン屋とは思えない。
出て来たラーメンの器もラーメン屋らしくない深いドンブリである。
レンゲでスープを飲んでみる。初めての味だ。麺は太麺でシッカリしている。チャーシューは1枚。
シナ竹は2本くらい。具ではなく、ラーメンだけで勝負するようだ。
スープが美味しかったので、レンゲを止めてドンブリを手に持って直接スープを飲む。
なかなか美味しかった。店を出たら、10人くらいが外で並んでいた。きっと評判の店なんだろう。
(後でネットで調べたら、このスープは「ブイヨン・ド・レギューム」というフランス料理の「野菜の旨みだけで作る出汁」だそうだ)。

「駄目な隣人」 ラーメン(850円)
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