ブログ閉鎖中の話題(2014年9月~10月)(家族旅行の抜粋)
ラスベガスでの宿泊ホテルは「サーカス・サーカス」だった。
このホテルはランクで言えば、かなり庶民的でレベルが低い方だと思う。
私が個人旅行で行くなら絶対に泊らない。
ロビーに着いたら大混雑で、肥満体の黒人家族、ジャンクフードで太り過ぎのメキシカン、下品な中国系の客ばかりで、品の良さそうな白人客はいない。
旅行用スーツケースも自分で部屋まで運ぶ。
驚くことに、「ボーイに頼むと2時間は掛かる」とガイドに言われた。
女房と娘の2人組と、私は隣り合った部屋になっていた。
窓のカーテンを開けて外を見て驚いた。
なんと、私が今から50年前に泊った「リビエラ・ホテル」が向かい側に見えた。
まだ倒産しないで頑張っている姿を見て、自分の人生を見たような気がした。
一緒のツアーで来た人達は130ドルのオプショナル・ツアーで夜の街に出掛けて行った。我々3人は、先ずホテル内の探検である。
ホテルの名前にもあるように、カジノを通り過ぎたところで無料のサーカスをやっている。
ホテル内のカジノに沿って、ケバケバしい小さな店が続く。
例れば、歌舞伎町と後楽園が合わさったような猥雑な感じである。
見学は早々に切り上げて、中心街の高級ホテルである「ベラージオ」にタクシーで向かう。
こちらは客層がまるで違う。
スーツとドレスで着飾った男女が、思い切りお洒落を楽しんでいる。
ホテルの前で名物の噴水ショーを見る。 なかなか良い演出で、これも無料である。
カジノで大儲けしているので、気前が良いのである。
女房がスロットルマシンで大儲けしたいと言うので、みんなで挑戦する。
しかし、私がしばらくラスベガスに来ない間にカジノは大きく変貌していた。
どのゲームも電子化が進み、ドル札をマシンに入れると画面にデジタル表示で持ち金が表示されるような機械に変っていた。
スロットルマシンでは絵柄が合えば、デジタル表示で持ち金が増える仕組みだ。
清算はボタンを押すと、金額がプリントされた紙が出て来る。 これじゃ楽しくない。
やはりスロットルマシンというのは、コインを投入し、ハンドルをガチャンと下ろし、当ればジャラジャラと現金が出て来るのが気分爽快なのである。
なんだかカジノ全体が静かで、以前のような博打場の雰囲気が無いのがつまらない。
あまり面白くないので、渡り廊下を通って隣のシーザースパレスに行ってみる。
その薄暗い渡り廊下では何人ものホームレスが、帽子を差し出して小銭をねだっていた。東京にカジノを許すと、こういう風景を見るようになるのである。
【宿泊地・・・・・ネバダ州ラスベガス】
(おまけの話)
団体旅行は食事が付いているので自分の好みも言えないし、何が出て来るか分らない。
その上に自分が食べた料理の値段さえ分らないというのも変であるが、誰も疑わない。
幸いにラスベガスの夕食だけは付いていなかった。
そこで事前に調べておいたレストランを、前日の内に予約をしておいた。
そこは人気レストランの「ジョーズ・シーフード」で、やっと取れた予約は午後8時半だった。
シーザースパレスの中にあるこのレストランの名物料理は「ストーンクラブ」である。
レストランに行くと大賑わいで殆どが白人客で、東洋系のお客は我々だけのようだ。
メニューを見たら、ストーンクラブは「Market Price」と出ている。 こういうのは怖い。
ウェイターに「時価とはいくらですか?」と聞くと、「今日の値段は1つ45ドルです。」と言う。たかがカニの爪である。 他のメニューに比べると、かなり高い。
女房、娘の手前もあり、無理をしてその45ドルのストーンクラブを3つ注文する。
他にも「ニューヨーク・クラムチャウダー」、「ジョーズサラダ」、「付け合わせ」、「飲み物」などを注文しなければならず、今までの旅行中の粗食に慣れた胃袋に大丈夫かと心配になる。
しかし女房も娘もこの食事には大満足で、私の家長としての威厳は保てたが、支払いになったら、税金、チップを併せると250ドルを超えていた。
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