■辻占
♪恋するフォーチュンクッキー~♪って、どこかの歌じゃないけど、中華街なんかへ行くと、年から年中売られている占いが入ったお菓子ですよね?北海道の方は、あまり馴染みがないかも?ですけど…。このフォーチュンクッキーのルーツといわれるものがある…。
石川県には、県内を中心に出回る”お正月用”のお菓子「辻占」があるのを知ってますかね?これは、江戸時代から続く伝統的な干菓子で、砂糖と餅粉を混ぜた生地を赤、緑、黄色に色づけした花のような形や巾着包み風に成形した和菓子です。一番の特徴は、中に小さく丸めたおみくじが入っている事で…。

おみくじには「くよくよするな」「心にゆとりを」等、短いながらも縁起の良い言葉や教訓的な言葉が書かれていて、家族がどの言葉を引き当てたか見比べながら食べるそうです。
また、江戸時代には「辻占」と同じく、せんべいの中におみくじを入れた辻占せんべいも作られている…。ただ、フォーチュンクッキーとは違い、「辻占」はお正月専用のお菓子で、三が日を過ぎると、もう店先には並ばなくなるらしい…。縁起物だから年中出回ってもいいんじゃないか?と思ったりもしますが、それは人に対して想いや人情がない事なのかも知れませんね…?
