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[2012.08.01]
■エクトプラズム
 霊が一時的に人間の肉眼に見えるようになる事を「霊の物質化現象」と言うのだけど、霊は、エクトプラズムと呼ばれる特殊な半物質を霊媒から取り出し、それを利用して物質化する…。当然、最高の霊媒でないと、とても困難な事ではあるのだけど、エクトプラズムは、霊媒の指先や頭頂部あるいは、口や耳等の開口部から流れ出る。その形態は霧状、流体上、固体状等、濃度を異にして現れる。エクトプラズムは出現すると敏捷に動き回り、タイプライターのキーを正確に叩いたり、鉛筆を巧みに操ったり、あるいはテーブルの脚を持って様々に動かして、霊の存在を主張し、濃度が増すにつれて白または灰色のネバネバした物質となって、重さを持ち唾液のような成分とされている…。 


 霊そのものではないのですが、正確には解明されていない謎の物質なのだけど、その語源は「外部」を意味するギリシャ語のエクトと「形作られたもの」を意味するプラズムから、フランスの生理学者シャルル・ロベール・リシェ(1913年にノーベル生理学・医学賞を受賞)が命名したものです。 
 また、エクトプラズムの物質性が希薄な時には、ある程度霊視能力を持った者でなければ霊の姿を見る事は出来ませんが、エクトプラズムの物質性が濃厚な時には、誰にでも見る事が出来て、それどころか物質化した霊の身体に触れたり、握手する事も出来るという…。 
 
 そして最大の弱点は、光で、エクトプラズムもそれを出現させる霊媒も、一般に光に耐える事が出来ない。そのため物質化現象を写真で捕らえる事は難しいのだけど、心霊研究家のシュレンク・ノッチングとギュスターブ・ジュレーが物質化現象の鮮明な写真を撮る事に成功したのは霊媒のエバ・Cをフラッシュに耐えられるように訓練したからであるところが大きい。 
 
 ランプ1つが灯されただけの降霊会の会場で、女性霊媒エバ・Cの苦悶が最高潮に達するその瞬間!彼女の身体から異様な物質が出現する…白色に光る不透明な物質で、ゼラチンのような質感と光を持ったドロドロした塊は床の上をのたうつように動き回った…。1904年、北アフリカのアルジェリアに優秀な霊媒がいる!という話を聞いたノーベル賞学者のリシェが、当時14歳だったエバ・Cのエクトプラズムと初めて遭遇した時の表現だ…。リシェの知遇を得たエバ・Cは、フランスに渡り1909年からシュレンク・ノッチング教授の研究に協力し、エクトプラズムの写真撮影を成功させた!写真の数は実に数百枚にものぼり、5年間という長期に渡る実験により、エクトプラズムが霊の姿を不完全ながら形作る全過程を記録する事に成功した事と、その量の多さから記録の信憑性は高く評価されている。 
 
 まず実験に用意された部屋は、トリックの入り込む余地のないように厳密にされ、エバも徹底的に身体検査、時には性器の中まで検査された。イカサマの入る隙のない場所で、エバは催眠状態からトランス状態に入る…しばらくすると、エバは苦痛に耐えかねる様子でうめきだし、だんだん激しさを増して行く…一時間が過ぎようとした頃!エバの口や鼻からエクトプラズムが出現し、30分ほどかけて除々に大きくなり人の形を作り出す…。エバの降霊会には、写真と共に有名になったエジプトの王女や「ドルミスカ」という名前の男の霊がしばしば出現したようで…。ノッチングの研究は、フランスの心霊研究家ギュスタ−ブ・ジュレーに引き継がれて、ジュレーの実験には高名な第三者が立ち会ったため、エバが正真正銘な本物の霊媒である事を証言している。 
 
 エバ・Cのよる物質化現象は当時大変なセンセーションを巻き起こしたのですが、更に完璧な状態で登場したエクトプラズムにケティー・キングがいる。 
 1872年にフローレンス・クック(15歳)という霊媒を通してケティー・キングは現れた!彼女はチャールズ2世時代の海賊ヘンリー・モーガンの娘と名乗った。キングが現れ始めた当初は、完全な物質化ではなかったが、回を重ねるごとに、明るいところにすら出られ、歩く事も出来るほど完璧な進化を遂げる事に成功している。 
 
 心霊研究家のクルックスが熱心に彼女を調べ、真正のものと太鼓判を押しているが、キングは、立会人に肌や髪の毛等に触れさせ、生きた人間と寸分違いない!評されたのだけど、キングの顔がクックに似すぎているため、クックが着替えて登場しているという疑いが持たれた…そのため髪の毛や肌の色を変えてみせたが、完璧すぎる物質化のため、後世まで疑いは拭いきれなかった…。 
 
 現代ではブラジルのカルミネ・ミラベリという人物の物質化が有名で、1千年以上前の実在の王ペルシャのハルン・アル・ラシド等を呼び寄せる等、有名人を多く登場させ、大きな話題になった。 
 
 ただ、エクトプラズムの多くは物的証拠に欠けるために、立ち会った人間以外からは、何らかのトリックではないか?という疑いをかけられたのも事実なんだけど、ポーランドの霊媒フラネク・クルスキーは、その物質化した手や足をロウの型に取る事に成功している。 
 
 クルスキーは幼い頃から数々の心霊体験を重ねており、霊能力を有していたらしく、1919年にポーランドのある降霊会に出席した時、物質化出来る能力が開花したらしい…。評判を聞きつけたジュレーは、翌年からパリとワルシャワで、エクトプラズムの証拠である手足のロウ型を採るために、本格的な実験を行うようになった。クルスキーは不正防止のために両手両足を縛られたうえで、部屋の照明を落とす。温水の上に融けたロウ(パラフィン)を浮かべた円形の容器を用意し、クルスキーの前に置く。そして、出現した霊体に、手や足をその容器の中に入れるようにお願いした…。 
 
 ロウに浸かったエクトプラズムの手等は、ロウから出すと空気に触れてすぐに固化する。物質化した部分はロウで形が再現され、エクトプラズムが消滅すると、そのまま抜け殻のように物質化した手等の形のロウのみが残るから、そこに石膏を流し込んで型を採った…。 
 クルスキーが媒介した石膏には、交差させた指や両手を組んだ物、手首があるもの等、到底人工的には成形が出来ない、繊細でリアルなロウ型が多く存在している。手足等にはシワや指紋がハッキリと残っているし、クルスキーの手より明らかに小さなものもあり、真正なものであると証明もされている。 
 
 これぐらいな霊媒が、今いてメディアなんかで紹介され、証明が出来たなら、目に見えないものは信じられない方でも納得させる事が出来るのにね(笑) 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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