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[2016.08.15]
■両面宿儺
 5世紀頃、第16代仁徳天皇の時代、飛騨に「両面宿儺」という化け物が現れた。両面宿儺は身の丈1丈(約3メートル)、2つの顔と、4つの怪力の手、4つの俊足の足を持ち、2本の剣と4組の弓矢を操って、人々を殺していった。天皇は難波根子武振熊を派遣し、激しい抵抗にあいながらも宿儺を討伐。その遺骸から首を切り落とし、首を都に持ち帰った…。 


 以上は、養老4年(720)に編纂された「日本書紀」にある記述ですよね?真に受けると、両面宿儺は、朝廷に逆らい、人民を苦しめた化け物という事になりますよね…。 
 
 しかし、地元・飛騨では、両面宿儺は人々に愛される存在だった! 
 
 まず、今も飛騨地方に残る伝説では、両面宿儺は高山市の郊外の丹生川村の洞窟から現れた。「日本書紀」に書かれた通りの異形の持ち主だったんですが、「我は救世観音の示現なり」と言い、乗鞍岳の権現ヶ池に人々を集め、太陽の光を池の水面に映して崇めた。そして人々に農耕や信仰を熱心に勧めたという…。 
 他にも、人々を困らせる竜を退治したとか、丹生川村の千光寺を開いたとか、両面宿儺の優れた功績を称える伝承は事欠かない訳で…。 
 
 以上の事から推測できるのは、両面宿儺はこの地方の傑出したリーダー、領袖を象徴したのであろう…。ひょっとすると1人の人物ではなく、複数の人物の特徴をまとめた存在だったのかも知れませんね?2つの顔、4つの手足というのは、普通の人間には真似の出来ない超人的な能力を表しているのではないでしょうか?それが、中央の公式文書によると、まるでこの世のものとは思えない怪物的な存在にすり替わったのではないでしょうか? 
 
 という事は、この両面宿儺は、古代日本の中央、つまりは大和朝廷が全国支配をする上で障害になる人物だったという事になる。そのために、朝敵として、わざわざ派兵して討伐し、後世にその悪行を伝えたかったんでしょうけど、地元では英雄として伝承が残ったのではないでしょうか? 
 更に言える事は、この伝承から鑑みるに、この地方には古代より、中央から独立した支配体系が存在していたという事ではないでしょうか?つまり、大和朝廷とは違う政権があり、それもかなり強大な力を持っていたのではないか?九州の熊襲、東北の蝦夷等と並ぶ強力なライバルとして、大和朝廷としては絶対に滅ぼさなくてはならない地方政権だったのではないでしょうか? 
 
 その1つの証拠が、「両面宿儺」という名前にある。「儺」という字には「鬼」という意味がある。全国各地にある鬼退治の伝承、あるいは鬼の手形等の奇妙な遺跡、これらが大和朝廷が地方を占領・統治していく過程で、その土地のリーダーと戦ったという証拠ではないでしょうか?両面宿儺の伝説も、同様のものと思われてしまうのは私だけでしょうか…? 
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タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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