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[2007.07.15]
■鬼婆伝説
 昔、私が子供の頃、祖母の所に泊まりに行くのが大好きだった…。それは、夜寝る時に聞かせてくれる昔話や怪談が大好きだったからで、聞けば聞くほど目が覚めて来るものだから”もっともっと”とせがんでいた記憶がある…。まして、今思えば、祖母の話し方も相当に上手かったようにも思うんだけどね。特に大好きだったのが、怪談や妖怪の話で、子供の時から霊が見えていた私にとっては、幽霊よりも妖怪等の類のほうが、かなり怖かったんだろうと察しがつく。 


 今でも印象深く脳裏に残っているのは”鬼婆”の話で、祖母も髪振り乱しながらの演技もついていたから異常なくらい強烈なインパクトが残ってしまったのかもしれません。皆さんもよくご存知のように、道に迷った旅人がやっと見つけたあばら家に一夜の宿を求めると、そこには一人の老婆がおり、その夜、聞きなれない音で目を覚ますと、老婆が出刃包丁を研いでいて「見たなぁー」って襲って来る話…。 
 
 これらの怪談や昔話と言えば、遠野物語等に代表されるように東北地方は特に有名で、民話や昔話の宝庫であるのは間違いない。一度、皆さんも遠野の昔話村等の”語りべ”と言われるお婆さんのお話を聞いてみてほしい…。独特な方言とイントネーションに心温まる事は間違いないはず…。 
 
 話は鬼婆に戻るけど、東北の福島県に伝わる鬼婆の話を皆さんご存知だろうか?実は、福島県の安達ヶ原という所には現在も”鬼婆”が住んでいたとされる岩屋や”鬼婆”の墓といわれる黒塚がひっそりと残っている。安達ヶ原に伝わる鬼婆伝説は怖い話であると共にかなり悲しい話でして…。 
 
 都の或る武家の家に一人のお姫様が生まれました。その娘は姫と呼ぶにふさわしいまさに顔立ちのはっきりした器量の良い姫さまでした。ただ、その姫さまは生まれつきあまりにも病弱で、長年この武家に遣えていた乳母の”イワテ”は姫さまを不憫に思い街に出て、評判の高いある祈祷僧に伺いを立てたんだそうです…。その祈祷僧は平然と「腹に入った赤子の生肝じゃ。その生肝を姫さまに食わせるのじゃ!でなければ姫さまは20の歳まで生きられまい…」と言いました。イワテはさすがに「そんな恐ろしい事、私には出来ない!」と迷いはしたのですが、長年世話になった家の姫さまがあまりにも可愛く不憫なので、意を決して乳母のイワテは”生肝”を捜し求める旅に出るのです。都ではさすがにやりずらかったんでしょうか?実はイワテには歳が姫さまと変わらない一人娘がおりましたが、当然その娘を連れて行く訳にもいかず、娘にお守りをくくりつけ「母のする事を許しておくれ…」と一人旅立つのです…。何日も何日も歩いて、やっとたどり着いた所が安達ヶ原で、そこで孕んだ女が来るのを幾日も幾年も待ち続けました…。何年もたったある日、道に迷った若い男と女が一夜の宿を求めてイワテのもとを訪ねて来たのです。見ると二人は夫婦のようで、女は妊娠している様子。絶好のチャンス!と思ったでしょう…「さぞお疲れになったでしょう」とイワテは言い二人を家に招き入れ、よく眠れる薬草があるので採って来てほしい…。と男に告げました。男が薬草を採りに外へ出た後…イワテは出刃包丁を振りかざしその女の腹を無我夢中で裂き生肝を手にして、やっと我に返ると、床に落ちたお守りを発見し、愕然とするのです。そう、自分の娘だったのです…。自分の娘を手に掛けてしまったショックからイワテは気が狂い、鬼婆となってその地に住み着いたとされています。 
 安達ヶ原の観世寺には鬼婆が使ったとされる出刃包丁や大釜等が今でも残って展示されています。興味のある方は、是非一度どうぞ!それと、孫等がいる方!子供に興味持ってもらったり、好かれるのは昔話や民話や怪談が一番かも?お試しあれ!意外と現代っ子だと、フゥ〜ンってそっぽ向かれると寂しいですけどね。肝心なのは身振り手振りも含めたアクションですよ。(笑) 
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▼コメント(2)
名前:タリズマンM  2007.07.23 16:54:11
ユミさんお久しぶりですね。  
コラム読んでくれてましたか…ありがとうございます。そして、感謝しております。  
 
ユミさんは遠野に行かれた事があるんですね。語りべの昔話を聞いて来なかったようで、ちょっと勿体なかったかも?興味がなかったら、全然面白くはないんですけど…。(笑)遠野は後、おしらさまという農耕神の話やカッパ淵のカッパの話が有名ですけど、おしらさま見て来ましたか?  
見てなければ、そちらのほうも、見るようもう一度、行ってみるのも良いと思いますよ。  
 
また、ブログのほうも店のほうにも顔見せて下さい。お待ちしています。  
名前:ユミ  2007.07.23 15:29:36
こんにちは!久々にコメントに来ました(^O^)  
毎回、コラムは拝見させてもらってたんですけどね。鬼婆伝説は、とても興味ありました。と言っても物語で知ってたのは、包丁研ぎながら…ってやつだったんですけど(笑)真実を知って、驚いたのと同時に凄い悲しい話しだったんだな…と切なくなりました(:_;)きっと、他にも真実と違う物語があるんでしょうね。以前、遠野に行ったんですが時間なくてほとんど滞在出来なかったのが悔やまれます。今度、行く機会が出来たら、語りべの方のお話聞いてみたいです!また、お店の方に行きますね(^^) 

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タリズマン・マスター
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1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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