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[2011.11.15]
■ハーメルンの笛吹き男
 グリム童話に「ハーメルンの笛吹き男」という話があるのをご存知だろうか?有名な話だから、皆さんよくご存知とは思いますが…。だんだらの服を着て、不思議な笛を吹き鳴らす男が、ネズミの害で困りはてていたハーメルンの町に現われる。笛の音につられてネズミがみんな川の中に飛び込んでしまうと、今度は町の人々は笛吹き男に報酬を支払うのを渋り、怒った笛吹き男は、子供たちを笛の音でさらって山の中に消えてしまった!というどことなく不気味な話…。 


 ハーメルンはドイツのデュッセルドルフから電車で4時間あまりの小さな山間にある…。もちろん実在する町で、この「笛吹き男」の事件も、起こった日時がきちんと解かっている歴史上の事実であるのをご存知だろうか?これは童話ではないのね…。 
 
 1284年の6月26日、連れ去られた青少年(必ずしも子供ばかりではなかったようだけど)は130人。この話を伝える最も古い資料は15世紀前半のもので、それによると、笛吹き男は30歳前後の美貌の若者だったようで、ネズミ退治の話はなく、さらわれた者たちのその後も伝えられていない…。 
 16世紀になると、この記録は伝説・昔話の形をとって様々なバリエーションを生みながら、各地に広がり始める。ネズミの害がひどかったのはこの頃で、ペストの問題とは思うが、笛吹き男が現われた理由として話の前半部にくっついたものらしい…。青少年が出て行った事実に関しては、疫病の蔓延や少年十字軍が原因とされていた。1096年〜1212年の間、もう4回も十字軍が結成され、聖地エルサレムを異教徒たちから取り返す目的で戦いを繰り返していたが、なかなか成果は上がらず、「大人たちは罪深い。だから、懸命に戦っても神の加護を得られないのだ!」「子供だけの十字軍を!われわれ汚れなき子供の手で、聖地エルサレムを異教徒の手から奪い返すのだ!」と叫ばれていたこの時代、実際1212年頃、ドイツでも数万の少年少女が十字軍遠征隊として、町を出て行っている。1284年とは、何があった年なのか? 
 
 答えは大規模な移民である…。 
 中世の都市はどこも税金がべらぼうに高く、それぞれの都市では人口が増え、深刻な土地不足が起きていた。人々は新しい都市と広い土地を求めて故郷を捨て、旅に出た…。ハーメルンも例外ではなく、この年の聖ヨハネの祭日に当たる6月26日、東ドイツから来た植民の斡旋人が、ハーメルンの町に不遇をかこっていた若い人々に呼びかけ、笛の音で音頭をとりながら行列をつくって町を出て行った…。 
 
 当時のハーメルンの人口はたかだか2000人にすぎなかったというから、130人もの若者が出て行った後の寂しさはひとしおで、これが伝説になり、童話に残ったのが真相だろうと思う。 
 
 今でも、笛吹き男と若者たちが行列をつくって通り抜けて行った道は、ブンゲローゼ(音楽禁制の道)と名付けられ、楽器を奏でる事は禁止されているという…。 
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PROFILE
タリズマン・マスター
タリズマン・マスター
1995年から、この伊達市に、占いスペースを開き、運命アドバイザーとして占いをおこなっています。  
札幌、苫小牧など、遠方よりお越しになる方も、多く占わせていただいています。  
 
占いに使うアイテムは、タロットカード、占星術、など、多岐にわたりますが、アイテムをガイドとして使いながら、霊感によって、その人の本質を霊視します。  
この仕事についたのは、運命だと思っています。 
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