■ベトナム(25)・・・マンゴスチンの生る木
(2013年8月7日) 私は果物が好きだが、この国では特にマンゴスチンが好きである。
マンゴスチンはベトナム語では「XXー」と言う。
そこで生徒達に「日本では卑猥な言葉だから、絶対にXXコーと言うな!」と教えている。
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生徒の1人がマンゴスチンのある田舎に住んでいることが分かった。
そこで私は「マンゴスチンの実っているところを見たい」と言ったら、
具合の良いことに彼女の家は果樹園を経営していると言う。
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ある日の土曜日に車を雇い、生徒7人で彼女の故郷へ行くことになった。学校から2時間ほどで、彼女の家に着いた。
家族はご主人と両親の4人家族で、田舎としては立派な家に住んでいる。
後で聞いたが、彼女は嫁ぎ先の両親には内緒で、日本に実習生として行くのであった。
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家に着きすぐに昼食となったが、日本人の先生が来るというので、かなり頑張ってご馳走を用意したのではないかと思う。特に「焼き豚風」の物が美味しかった。この国では先生は偉いのである。
食後に彼女の家の果樹園に向かう。
着いたところはただの雑木林だった。
果樹園と聞いていたので、日本の果樹園を想像していた私には想定外の風景だった。
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雑木林を進むと、「これがマンゴスチンの木です」と言われた。
良く見ると、葉の間から青い果実が見える。
確かにマンゴスチンの形はしているが、私の想像していたものとは違う。
マンゴスチンは青い内に収穫し、3~4日経つと食べ頃になるのだと言う。日本語が満足でないので、全ての情報は「そうらしい」ということになる。
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ランブータンも生っている。隣の木からはドリアンがぶら下がっていた。コーヒー豆も植えてある。
これ等が全て雑然と植えてあるので、私には果樹園とは思えない。
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日本の果樹園を見習い、マンゴスチンは枝を曲げて低くして収穫し易いようにしたい。
同じ種類の果樹は1ヶ所に一列に植えて、見栄えも良くしたい。
・・・などと、現地の事情も知らずに私は勝手に考えた。
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(おまけの話)
帰りは道が混んで3時間も掛った。
その間はズーと日本語の練習をさせられるので、相当に疲れる。
ホテルに付いてお土産のマンゴスチン50個、ランブータン200個、ドリアン2個を生徒が部屋に運んだ。これを月曜日に学校に持って行く。
学校は近いのに、タクシーでないと運べない量である。
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生徒が言った。「先生、夕食を一緒に食べましょう。私達がお金を出します」。そこでお誘いに乗って、レストランに行った。
「COM CHAI」と呼ぶ現地の精進料理である。
入り口でご飯の盛られた皿を受け取り、大皿にある野菜料理を指差して載せてもらう。これにスープが付いて来る。
初めて食べたが、まあまあの味だった。
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値段は1人前1万9000ドン(95円)だった。
現地の人達は毎日、この程度の食事をしている。
食べ終って私はお礼を言った。
すると生徒達は口々に私に日本語で言った。「私達の気持です」。
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真ん中の女生徒の右がご主人で、彼の実家で義理の父母と生徒達。