■厳冬の青森の温泉(3)・・・・青森屋
(2018年02月28日) また早起きしてしまった。
仕方ないので、1人で露天風呂に行く。昨夜の「ねぶた」は片付けられていて、少し寂しい。
風呂から出ると、イベント会場の舞台で、「ラジオ体操」が始まった。
このラジオ体操が可笑しい。「津軽弁ラジオ体操」といい、津軽三味線の伴奏で、掛け声は津軽弁でやる。
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ラジオ体操は日本人なら、誰でも出来る。
舞台の上で指導者が見本を示すが、日本人には見本は不要である。
だがここは中国人宿泊客が多いので、見よう見まねでやっているが、まるで様にならない。
ラジオ体操をする姿を見れば、日本人か中国人かすぐ分かる。
いざとなった時には、スパイの発見方法としてラジオ体操をやらせてみれば良いと思った。
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ここは神前結婚式の会場になっていた。
朝食はバイキング方式だった。
私は夕食のバイキング方式は嫌だが、朝食のバイキング方式は好きである。
ジュースを飲み、ヨーグルトを食べ、海苔で白いご飯を食べて、最後にフルーツとコーヒーもとなると、バイキング方式でないと無理だ。
青森リンゴ・カレーというのを食べてみたが、美味しくなかった。
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朝食会場で聞こえる言葉の大半が中国語だった。時々、韓国語も聞こえる。ホテルの係員に聞いてみたら、「今日は中国人のお客様が50%以上です」と言っていた。
ここまで来るような中国人は、まあまあの教養がある人達なので、田舎者の中国人とは少し違う。大声で騒がないし、バイキング方式であっても食べ切れないほどの食べ物を取らないので、まあ許せる。
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私は春節で東京に中国人が溢れて嫌なので東京を離れて青森まで来たのに、青森でこんなことが起きているとは知らなかった。
最近の少し金持ちの中国人は北海道は卒業して、「中国人のいないところに行きたい」と思って青森に来るらしい。
来てみたら、ここも中国人だらけで彼らもガッカリだろう。次に彼らはどこへ行くのか?
中国語を話しているからと言って、本土の中国人とは限らない。
春節を休むのは台湾人もいるし、香港人もいるし、シンガポール人もいるのであるが、私は判断がつかない。
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朝食後は送迎バスの時間までにまだ間があるので、広い敷地を1人で散策する。前夜の雪が凍っていて、池の周りの小道は滑って危ない。だから誰も散歩はしていない。
夕べの食事処から見えた、浮見堂まで行ってみる。
浮見堂にある建物を覗いてみたら、ここはどうやら神前結婚式の会場になっているようだ。
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10時30分になり、送迎バスは八戸駅までだが、希望者はその先の市場「八食センター」まで送ってくれる。
新幹線の時間までを八食センターで過ごすことにした。
ここは巨大なマーケットで、魚介類、野菜、お土産などを売っている。
その他に多くのレストランもある。中を見て廻ったが、女房は「東京の方が品物も良いし、値段も安い」と言う。産地はもっと頑張れ!
今回の旅で良かったのは、温泉だけだった。来年の女房の誕生日は関西方面の温泉にしようかなー。
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(おまけの話)
旅に付いて考えた。
道中、宿、温泉、食べ物などが全て満足という旅には滅多に出会えない。今回の旅では八甲田山で吹雪、宿は青森屋がハズレ、食べ物はどちらもハズレだった。
八甲田ホテルも青森屋も、私の旅の経験の中では値段が高い方の部類に入る。値段が高い方が、部屋は快適であることは間違いない。
でも私は子供じゃないから、イベントは要らない。
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食事は必ずしも、高ければ美味しいとは言えない。八甲田ホテルも青森屋も、和食が凝り過ぎである。
値段が高いと、夕食はどうしても会席料理や懐石風料理となってしまう。先付けから始まり、八寸、向付、お椀、焼き物、強肴、揚げ物、食事、
お菓子と決り切って出て来る。
マンションの友人のMさんと旅すると1泊2食付きで1万5000円前後なので、会席風にはならない。
寒い時は高級旅館では出て来ない固形燃料を使う鍋ものなどが出て来る。朝食も凝らずに定番の鮭、目玉焼き、海苔などで、私はこういう当たり前のものを食べたい。
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私は小さな旅館が好きだ。食事の時に、女将が挨拶に出て来るようなやり過ぎの旅館は嫌だ。女将さんがお給仕をしてくれて、世間話でもするような宿が好きである。料理は簡単な地元の物で良い。
でも、白米は美味しくなければいけない。
今回の旅で感じたことがある。「あるレベル以上の宿に泊ると、同じようなメニューの食事で、しかも豪華過ぎる」。
これが毎日、続いたら、日本人でも嫌になる。
これでは日本に慣れた外国人は旅館に来ない。ホテルは素泊りでも高い。だから旅館も素泊りも選べるようにすべきだ。
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