■覚悟は出来ない
第2の人生を歩み出しているXさんを職場に訪ねた。 そこは「Cieloチエロ」という介護付き有料老人ホームである。
Xさんはここの他にも幾つもある病院グループ企業の役職者のようだが、私からは詳しくは聞かないし、分からない。
施設の前の道路まで出迎えてくれたXさんは、以前の職場にいた時よりも元気なように思えた。
想像を絶するプレッシャーから、解放されたからだろうか?
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施設内の案内をしてもらった後に、喫茶室に行く。
そこでXさんとゆっくりと色々な話をする。
このXさんとか、土建業のKさん達のお陰で、私は伊達市に深く入って行くことが出来たのである。
私はXさんに聞いてみた。
『私は死ぬのは怖くないが、ボケが心配である。そしてボケてオムツをされるのが嫌だ。
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また、色ボケをして、隣の部屋のバアサンの部屋に夜這いをしたりしたら困る。』・・・などなど、具体的に施設で起きていそうなことに付いて質問した。
Xさんは常にこのような問題を見て来ているが、『橋本さん、あまり心配は要らない。ボケると自分では分らなくなるから・・。』
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そして、『でも、私はいつもそのような人達を見ているのに、自分が老人になり、人の世話になる覚悟が出来ていない。だから、今はあまり考えないようにしている』と言う。
そうかー。
Xさんでさえ覚悟が出来ていないのなら、私には無理だ。
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(おまけの話)
Xさんに会った後に、壮瞥町の友人達とゴルフをした。
2日前はかなりスコアが良かったので、今回はもっと良いスコアが出るとなんの根拠も無く思っていた。
メンバーは神社の宮司のMさん、タクシー運転手のTさん、そして引退オヤジのHさんであった。
ところが、たった2日しか経っていないのに全く巧く行かない。
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巧く行かなくなると、次々とミスを重ねる。
そして終ってみたら、ガッカリの(45・48)だった。
風呂に入った後は、バーベキューである。
肉を焼きながら壮瞥町の歴史から始まり、選挙、女性、東京のマンション事情など脈絡も無く話は飛び、最後はゴルフの話で終った。
伊達の友人達とは違うタイプの人達との会話は、また楽しい。