■東京の面白風景
都内に出るとウロウロすることが多くなった。 でも、老人性徘徊とは違う。・・・・と、思っている。
早く家に帰っても、女房に『どうしたの?、早いわねー』なんて言われるから、なるべくゆっくり帰る。
用事が済めば特にすることもないので、ウロウロすることになる。
いつもカメラを持ち歩いているカメラ・ジジイなので、被写体を探してキョロキョロしているのだから、不審者と思われる。
警察の尋問に遭う恐れもあるが、今のところまだ無い。
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これを郊外の住宅地やると、変質者の下着泥棒と思われるので、地元以外の住宅街ではウロウロしないようにしている。
最近はジジイのストーカーもいるので、『私は違う!』というゼッケンが必要かもしれない。
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都内でウロウロしていると、時に面白い風景や、面白い看板や、懐かしい風景に出会うことがある。
普通の人は忙しいので、そんなものは目に入らない。
近代的なビル群の中にも面白い風景がある。
その反対に、発展から取り残された都会の片隅に、哀愁を感じるいい風景がある。
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元有名人が、都会の片隅でひっそりと店を開いていたりすると、懐かしくなり、私が酒を飲めるなら行き付けになっていただろう。
ただの風景より、そこに生活があり、人生が感じられる風景の方が私は好きだ。
そんな風景を写真に撮り、ひとりで悦に入っている。
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知らない人は青字をクリックして。
(おまけの話)
テレビでお笑い芸人が、早口でどうでもいいことを喋っている。
それを見て面白いと思う人が多いから、どこのチャンネルを捻っても出ているのだろう。
最近は「チャンネルを捻る」とは言わないようだ。
リモコンの時代に生まれ育った私の娘などは、チャンネルを捻ったことが無いのだから、仕方ない。
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私の子供の頃のテレビ受像機には前面に扉があった。
テレビを見る時は、その扉を恭しく開いてから見た。
扉が無くなっても、厚手のカーテンが残った。
それも無くなったのは、いつのことだろう。
気が付いたら、テレビは一家に2台となっていて、チャンネル争いで家庭内殺人事件は無くなった。
その代りに、「引き籠り」という問題が出て来たのである。
それにしても、最近のテレビは面白くないなー。