■タコさん公園で再び出会った☆
仕込みの区切りが良かったので、よし!買い物へ行こう!とブ~ンと車を走らせていたら、毎年楽しみにしている他所のお宅の藤の花が、とても綺麗に咲き始めていました。 お!
ということは、あそこもきっと見頃だわ♪
私は目的地の店を通り過ぎ、「タコさん公園」へと向かいました。
通称「タコさん公園」(←私と子供たちだけ)、本名は「館山公園」。
ここは高台にあって見晴らしも良く、敷地も大きく木や花もたくさんあって、芝生も綺麗で砂場も広く、シンボルマークの大きな「タコさん滑り台」がある、私のお気に入りの場所です。
花は、桜やつつじがとても綺麗で大きな藤棚もあります。
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丈夫な藤は野生でも咲いているけれど、藤に限っては人間の手がしっかりと掛かっている「藤棚」じゃなくちゃだめなの。
小中高と通った学校にはすべて藤棚があったし、好きで良く行った鎌倉の鶴岡八幡宮にも大きなものがありました。
薄紫色の藤の花が葡萄のように高い棚から下がっている姿は、なんだかとっても日本的な風情があって、それらを下から見上げる…というのがとても好きでした。
時折、藤の花の蜜を好む「クマンバチ」がブンブンと飛んでいるのを目で追いかけたりしながら。
そう…藤棚は、私にとって懐かしさを感じさせてくれながら、穏やかな気持ちにさせてくれるものなのです。
だから、急いで車を走らせ買い物に出掛けたのにもかかわらず、どうしても見たくて館山公園まで行ってしまったわけです。
駐車場に着くと車は一台もありませんでした。
まだ誰もいないのね。
そう思って坂を上がると、砂場で早々とひと組の親子が遊んでいました。
目が合ったので軽く会釈をしたのですが、なんかどこかで会ったような…?
それが通り過ぎた瞬間、「プールで会った方ですよね?」と、あちらから声を掛けてくれたのです。
「あ!やっぱりそうですか?おはようございます!」
びっくりです。
先日、万世閣で泳いだ時に、途中からいらした親子でした。
3歳くらいの女の子とそのお母さんは、しっかりと向かい合って、心からの笑顔でたくさんお子さんに話しかけながらそれは楽しそうに遊んでいて、その姿はとっても素敵で微笑ましくて好印象だったので覚えていたのです。
私は、買い物の途中だったので、大急ぎで藤棚を見に行きつつじも見て、公園を少しだけ歩いて伊達の町を眺めました。
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そして小走りで砂場の所へ戻ると、さっきの親子が仲良く遊んでいました。
私は女の子に話しかけました。
「お母さんと仲良しね。」
女の子はにっこり笑いました。
「伊達にお住まいなんですか?」
「はい。長和なんです。」
「私も伊達です。あ!そうだ!駄菓子屋をやっているんです。どうぞ遊びにいらしてください。」
すると、いらしたことがあると言うのです。
なんとお客さまでした。
おまけに、今展示販売をしている「kusari」さんのお家の下に住んでいる大家さんだというではないですか!
なんという御縁なのでしょう。
狭いというか・・・不思議というか・・・。
こんなこともあるのですね。
藤棚を見に行っただけのつもりが、思いがけず感動の再会をして、なんだかとっても得した気分で買い物へと急ぎました。