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[2006.10.12]
■さて、問題です。
 
これ何だか分かるかなあ? 
わっかんないだろうなあ? 
イエ〜イ♪ 
うわっ!古っ!!(古いことすら分からないかな...(笑)) 
 
 
いえいえ。でもこれは、もっともーっと古いのです。 


答えは、「柳行李」=やなぎごうり。 
実に趣深いたたずまいをしています。 
 
50年以上前、父はこれ一つに衣類や道具を入れて、東京から三重県に、真珠の養殖場の仕事をするために赴任してきたのです。 
その頃、八重ちゃんはミキモトの真珠島で、真珠の核入れ作業の仕事をしていました。 
 
のちに二人は結婚をしたのですが、父は八重ちゃんより13歳年上でした。 
そしてその昔、肺を患っていたため、片方の肺は機能していませんでした。 
ですから、病気の東京もんに八重ちゃんをとられてなるものかと、親戚・仲間から猛反対されたのですが、父の人柄を知る八重ちゃんの家族は、もちろん賛成してくれました。 
 
 
新居に越すときも、やはり父は、この柳行李一つにに衣類と道具を入れ、母もまた自分の柳行李一つと着物用ケース二つに、嫁入り道具を入れて、新生活を始めました。 
残念ながら、母の行李はボロボロになってしまって、3年ほど前に処分したのですが、父の物は今も健在なのです。 
 
このような二人の物語を知っている、思い出入りの柳行李をもらった私は、その時々の状況に合わせて、色々と用途を変えながら、大切に使わせてもらいました。 
ひっくり返した蓋に毛布を畳んで入れ、山形の「いずめこ」のようにして、赤ちゃんを寝かせたこともあります。 
 
そして、今は私の部屋の押入れで、プラスチックの衣装ケースに混ざり、異質な存在感をかもし出しながら、着物地や帯地のはぎれを保管しているのです。 
 
独身の頃からの父を知り、その最期を見届け、今の私の背景をも知っているこの柳行李は、きっと私の歴史のピリオドまで、静かに見守ってくれることと思います。 
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Rietty
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☆ブログの解説 
日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
「いと」 
1)非常に。大変。事態が並々でないさま。本当に。  
「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
さて今日は、どんな「いとをかし」に出会えるかしら...。 
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